ねぇ、増田先生？ (ページ25)

今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:2,750 hit

25 ページ25

今度は私と陽葵で祐也くんの肩にアタック

「いたい！なんで二人ともぷんぷんしてんの？俺そんなに悪いことした？」

「「したよ！」」

わたしの期待かえせ！ドキドキかえせ！

「一目惚れしたいってなによ。それもう女の子関係なくなってるわ」

「たしかにそうだけど…でもまっすーそれしか教えてくれなかったんだもん」

…それはありえるか。あの人変なとこで秘密主義だもん。
じゃあ祐也くん悪くない…よね。

「「ごめんね」」

でも私の唯一の希望だったんだけどな。

報告が終わってからは惚気話聞かされて、うらやましかった。
増田先生が彼氏だったらしあわせだろうな。
なに作ってもおいしいってもぐもぐしながら言ってくれて。キッチンにいたら手伝うよって走ってきて、後ろからぎゅーってしてくれて……ってなに考えてんのわたし！
こわいよ！理性よ帰ってきて！仕事して！

私はまだこの後起こる悲劇を知らない

もうすぐ夏休みという今日。
最近みんなテンション高いなーって思ってたけど、今日は一段と盛り上がってる。
不思議に思って陽葵に聞いてみるけど、なんでだろうねってはぐらかされる。陽葵が噂話知らないわけないのに。

あ、慶ちゃんに聞いてみよっかな。

「ねぇねぇ慶ちゃん、なんでみんなこんなにテンション高いの？カップルでも出来たわけ？」

冗談のつもりで聞いてみる。

「そうなんだよ、学校来たらみーんなそれしか言わなもん！いやでも驚いたねぇ…俺はお似合いだと思うけど！…」

誰がよ。慶ちゃん肝心なとこ教えてくれないんだから。
まぁ誰でもいっか。いずれ分かるだろうし。

「増田先生と如月先生！」

え？、、、

ますだせんせい？

かのじょいたの？

脳に伝達するまで時間がかかる。
心臓のバクバクが止まらない。

「そうなの!?知らなかった！…てか、きさらぎせんせ？ってどんな人だっけ？……いやぁ私ほんと記憶力悪くてさ！」

顔に出にくい私でよかった。
いつも通りいつも通り。

「えぇー？A覚えてないの？めっちゃかわいい先生だよ！なんかくるくるした茶色の髪の毛で、目がぱっちりしてる女の子って感じの人！」

、、、そういえばいたな、音楽科だっけ。私は音楽専攻してないから知らないわけだ。あんなかわいい先生じゃ好きになっちゃうよね。うん、お似合いだよ。私なんかより。全然。