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あの日から増田先生は私のことを気にかけてくれていた。
お昼一緒にたべよ！言ってくれたり、体育の授業中に目が合うとにこって微笑んだり、毎日がドキドキでいくらか寿命は縮んだ。でも、それでもいいって思えるくらいしあわせ。
女の子と距離が近いと少しムッとしちゃうけどね。
あっという間に季節は夏。
もう増田先生に出会ってから三ヶ月も経ったんだな。
そう、三ヶ月も経った。
なのに！あの男は何をしているんだ！手越祐也！
まだ増田先生の好きなタイプ教えてもらってないぞ！
これは一体どういうことだ！
私のスマホが震えた
「Aちゃん！遅くなってごめんね。まっすーの好きなタイプ分かった！」
こりゃまたタイミングのいいこと。
やっぱりこの人エスパーかな。
「今日三人でファミレス行かない？また作戦たてよ！」
三人とは私と祐也くんと陽葵のことだろう。
了解！ってブタが踊り狂ってるスタンプで返した。
あぁもうどうしよう。
増田先生ぽい！どうしよう！かわいい！(誰か精神安定剤持ってきて)
私と陽葵は早く着いたので祐也くんを待っていた。
陽葵はドアが開く度にそわそわしていてる。
恋する乙女ってかわいい。
あ、金髪の人が入ってきた。一人しかいないけど。
陽葵はこっちこっち！って手を振ってる。
祐也くんは私たち(私を除く)を見つけてめちゃくちゃ笑顔。
「ごめん、遅くなって！」
「全然、私たちも今来たとこだから」
祐也くんは陽葵を愛おしそうな目で見つめる
う、う、うらやましい。
本当にこの二人の世界は守りたくなる。絶対こわさせない！
「実は！手越祐也こと祐也手越から報告があります！」
よっ！と沸き起こる二人分とは思えない拍手
このときを！待っていた！
もう三ヶ月とかどうでもいい！
「増田先生の好きなタイプを聞けました！それはなんと…」
どきどき
「好きになった人がタイプなタイプだそうです！」
、、、。
「アホか！」
陽葵が結構な勢いで祐也くんの肩をバシッ！
「ちょと陽葵ちゃんどうしたの？お気に召さないことでもあった？」
祐也くんの上目遣いかわいいな。
祐也くんが女の子じゃなくてよかった。
「好きになった人がタイプって一番困るやつだからね？ほんっと祐也は女心を分かってない」
激しく同意。
「え〜？俺けっこう鋭いほうよ？…あ、他にも聞いてきたよ！」
その言葉が聞きたかった！
どきどきわくわく……
「一目惚れしたいタイプだって！」
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作者名：優羽 | 作成日時：2022年5月27日 23時
