ねぇ、増田先生？ (ページ20)

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｢で、いきなりなんだけどAちゃんはまっすーのどんなとこ好きなの？｣

そんなの全部に決まってる
笑うとえくぼができるお顔、ふんわり優しい歌声、ちょっと独特な笑い声、意外にも男らしい腕や手、困ってる人を絶対に見捨てないとこ、誰にでもにこにこの笑顔でいるとこ、
あとは…

｢ふふ、まっすーのこと相当好きなんだね！Aちゃん！｣

私は心底驚いて目を丸くする
この人エスパーなの？
それとも声に出てた!?

｢Aちゃん今まっすーの好きなとこ考えてたでしょ？そんときの表情すげー幸せそうだったの。正直ね、まっすーってめちゃくちゃモテるからライバル多いのよ。だから、中途半端に好きになってもAちゃんが苦しい思いするだけだと思って、Aちゃんのこと試してた。ごめんね？｣

祐也くんはどんだけ完璧なんだ
顔がいいだけじゃなく、初対面の私なんかにこんなに優しい

｢祐也くんってすごいね！祐也くんこそモテるでしょ？｣

｢そうだね、モテるわ。｣

自分で言うな！って陽葵のツッコミ
笑い合う二人の雰囲気はあったかい

｢おしゃべりは程々にして本題入るよ！祐也！まずはまっすーの好みの女の子を聞き出して！年上年下とか、可愛い系か綺麗系とかね？そして私たちに報告！そんでA！あなたまっすーの隣を死守！｣

え、私だけ雑すぎやしませんか？

｢それは無理だよ！だって増田先生の取り巻きが沢山いるもん！｣

｢そんなこと言ってらんないわよ！あ！まずは増田先生呼びを卒業しなさい！｣

｢あっぱー！Aちゃんまだまっすーって呼べてないか！｣

モテ男にこの気持ちは分からないでしょうね!!
ていうかあぱーってなによ！

｢まぁここはAしか頑張れないんだからね？私たちは増田先生呼び卒業してんだからさ！｣

うぅ、それはそうだけど…

いや、なにめそめそしてるんだ私！
こんなに好きになった人今までいないじゃない！
今頑張らなきゃ一生後悔する

｢よし！私頑張ります！まっすーって呼べるようになって、増田先生の隣を出来るだけ死守します！｣

よく言った！さすがAちゃん！ってぱちぱち拍手