ねぇ、増田先生？ (ページ14)

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目が覚めると、私は自分のベットの上だった

家に帰った記憶がない

とりあえずお母さんに連絡しよっかな

お母さんとのLINEを開くと、学校には休む連絡をしておいたという趣旨のメッセージと、昨日の夜に通話している履歴があった

あれ、昨日電話したっけ？私どんだけ物覚え悪いんだよ

、、、冷静に考えたら先生が運転してくれてる中で電話するとか私失礼すぎない？

まだちゃんとお礼も出来てないし、謝罪も含めてなんか渡した方がいいよね…

でも増田先生ってなにが好きなんだろう？

自己紹介では餃子が好きとしか言ってなかったし

体育の先生だからタオルとかがいいのかな？

でもいっぱい持ってそうだし、、、普通すぎ？

まぁお店行ってから決めればいっか

※

う〜ん…お店に来てもどれがいいのか全く分からない

異性にプレゼント渡すなんてこれが初めて

いや、最初で最後かもしれないな←悲しすぎる現実

店員｢なにかお探しでしょうか？｣

｢あの、スポーツする人にプレゼントを渡したいんですけど、なにかいいのありますか？｣

こうなったら店員さんに頼るしかないよね？

店員｢それでしたら、こちらのタオルはどうでしょう？とても肌触りが良く、スポーツする方にはピッタリだと思いますよ｣

うーん…やっぱり王道のタオルがいいのかな

すると店員さんは私の反応をいまいちと見たのか、

店員｢では、こちらのリストバンドはどうでしょう？｣

店員さんの手にあったのは、蛍光色の黄色・紫・緑がグラデーションになっている、とてもオシャレなデザインだった

なんか増田先生っぽいかも

女の子みたいにとってもかわいい時もあるし、男らしく守ってくれる時もある

喜んでくれるといいな

あれ、私さっきまでちょっと憂鬱だったのに増田先生のこと考えてると楽しいし、喜んでもらいたいって思ってる

それに胸がドキドキする感じ

自分が自分じゃないみたい

この気持ちの正体は、、、

私だってもう高3だから分からないわけではない

でも、認めたくないのかもしれない

私は人見知りで先生とは出来るだけ関わりたくなくて、ましては好意を持つなんて有り得なかった

なのに、なのに

私は増田先生のことが好きになっちゃったんだ