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1歩、1歩。
私に近づく五条先生。
「Aはほんとに、誰にでも優しいよね」
目の前まで来た先生が、ぐっと顔を近づける。
そして何時もみたいな笑顔で。
「そんな優しいAちゃんに僕のお願い聞いてほしいな」
と言った。
ころころ変わるテンションに、ごくりと唾を飲む。
『なん、ですか』
声が震える。
途端に五条先生は私を押し倒して。
狂気じみた目で私を見下ろした。
「俺以外に笑いかけるの禁止、俺以外に優しくすんのも駄目、話すのも許さない。ずっと俺の傍で俺だけに尽くして俺だけを愛して?」
『……っ!』
この人は、何を言ってるんだろう。
言ってることが理解できない。
それに愛すって……
『確かに五条先生の事は好きだけど』
「その呼び方やめろって言ったよね?」
『え?』
「大丈夫、Aが俺を愛してなくても直ぐに俺だけしか考えられないようにぐちゃぐちゃにしてやるから」
五条先生は歪んだ顔で私を見て、ゆっくりゆっくり。
その唇を、私に重ねた。
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まの(プロフ) - かおりんさん» そう言ってくれて嬉しいです!続編は思いついたら書こうと思います!ありがとうございます! (2021年3月15日 12時) (レス) id: 60c99e3d1c (このIDを非表示/違反報告)
まの(プロフ) - 島さん» 続きですか...か、書いてみようかな...思いついたら続編考えてみますね!読んでくれてありがとうございました! (2021年3月15日 12時) (レス) id: 60c99e3d1c (このIDを非表示/違反報告)
まの(プロフ) - 夜空さん» ありがとうございます!私もこの五条先生好きです... (2021年3月15日 12時) (レス) id: 60c99e3d1c (このIDを非表示/違反報告)
かおりん - 続きくれぇーーー(涙) (2021年3月15日 4時) (レス) id: c853587297 (このIDを非表示/違反報告)
島 - 続きを...続きを恵んでくださいぃ... (2021年3月14日 23時) (レス) id: 9cd46e9f46 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まの | 作成日時:2021年3月12日 12時