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「………」
私が何か言うのを待ってくれているのか、不死川さんは何も言わなかった。
今、どんな顔して、どんな思いで私を見てるのかな。
いや、私の事を見てるかも分からないんだけど。
「Aー！ちょっとこっち手伝って！」
そんな声にはっとする。
遠くから、私を呼ぶ声。
『……っ』
私は不死川さんにお辞儀をし、逃げるように呼ばれた方へと走った。
後ろは振り返れなかった。
どんな顔してるのか見たくなかった、見るのが怖かった。
最低だ…
最悪だ！
やだ、やだ、やだ。
「ちょっと！どこ行くの！そっちじゃなくてこっち！」
『へ……？』
いきなり腕を掴まれぐいぐいと引っ張られる。
「善逸くんが薬を飲んでくれないの！ありゃあ私一人じゃ無理！手伝って！」
そういって、炭治郎たちがいる部屋に連れてかれる。
『………うん』
小さく返事をしながら、声が出たことに少し驚いた。
炭治郎たちがいる部屋の扉を開ける。
善逸がぎゃんぎゃん喚き、とてもうるさかった。
「善逸、ちゃんと薬は飲まなきゃ駄目だぞ」
「なんで飲まなきゃ駄目なの？だって俺は軽傷じゃん、なのに何で同じ薬飲まないといけないの？」
炭治郎の言葉に対し、ぶつぶつと文句を垂れる善逸。
「じゃあ私が善逸くんを抑えるから！Aは薬を無理やりでも飲ませて！」
『わ、分かった！』
渡された薬をもって構える。
「ひィィ！！！やめてぇぇぇぇ！！！！」
逃げようとする善逸にじりじりと近寄って、何とか薬を飲ませようとするも。
よっぽど嫌なのか、ぶんぶんと首を振って逃げられてしまう。
『ちょっと善逸！とまって！』
「やぁだぁぁぁぁ！！！助けて！！禰豆子ちゃぁぁん！！！！！」
善逸がそう叫ぶと同時に勢いよく扉が開く。
大きい音に思わず静まり返り、皆が扉の方に目線を向ける。
「薬が飲めねぇなら俺が飲ませてやらァ」
そこには不死川さんが立っていた。
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まの(プロフ) - 凪子さん» 嬉しすぎて変な声が…応援ありがとうございます！これからも頑張ります！ (2021年3月4日 5時) (
レス) id: 60c99e3d1c (このIDを非表示/違反報告)
凪子(プロフ) - 何回も押したくなる作品です！これからも応援しています(^^) (2021年3月4日 4時) (レス) id: 33c3d87eb8 (このIDを非表示/違反報告)
まの(プロフ) - 凪子さん» 1つの作品に1回しか評価はできません。いえいえ！作品を見て下さりありがとうございます！ (2021年3月3日 23時) (レス) id: 60c99e3d1c (このIDを非表示/違反報告)
凪子(プロフ) - これって、一回しかできませんよね？頭悪くて、すみません。 (2021年3月3日 22時) (レス) id: 33c3d87eb8 (このIDを非表示/違反報告)
まの(プロフ) - 凪子さん» コメント欄の少し上に、お星様が10個並んでると思うんですが、そこの1番右が1番高評価って事になってます(伝われ…) (2021年3月3日 22時) (レス) id: 60c99e3d1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まの | 作成日時：2021年2月15日 20時
