五条悟、拾いました。

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うん？

待て待て待て。

好きになってって何？

好きですとかじゃなくて、なってって何？

頼んじゃってるよ大丈夫？

おかしいと思うの私だけ？？



『は？』



やっと出た言葉がこれだった。


は？以外何も出てこなかった。



『え？好きになってって何？どういう状況？』

「ん〜言葉が足りなかったか、Aの事が好きだからAも僕を好きになってねって事」




あれ、拒否権どこいった？



眩しいほどの笑顔を見せながら私を見詰める悟。



『な、に……言ってんの！残念ながら私はイケメン様を好きになるなんておこがましい事しないから！あくまでも見る専！！』



悟の笑顔に胸撃たれながらも、何とか自分を取り戻す。


そうだよ、イケメン様だよ？

好きになるなんてそんなこと、したら誰かに刺されそうだよね。



「そのイケメン様が好きになれって言ってんの」



少し怒った様な顔をした悟が、私に近づく。



「僕、本気だから」



悟の顔が近づいてくる。


柔らかい感触が唇に触れる。



あれ、この感じ……前もあった様な。なんて思いながら。



優しく重なる唇は、私の思考を止めさせた。

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