五条悟、拾いました。

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いつものように歩いて駅に向かって。


出勤ラッシュで酔いそうなほどの人混みの中。


ぎゅうぎゅうになった電車に揺られながら会社に向かう。


電車の中は人の匂いが沢山して相変わらず臭い。

大体こんな狭い空間に、人をこんなに乗せるんじゃありませんよ。


なんて思いながら。



『はー、やっと降りれた。朝から疲れるわ』



軽く伸びをしながら、大きなビルに入る。


私の仕事は、一日中パソコンを打ってありえないほどの量の書類を片付ける。


つまらない仕事。

いわゆるOL。

残業が当たり前なんてゆうふざけた世界。



『めんど』



ぼそりと呟いた言葉。



「おはようございます先輩♪」

『おはよ…』



後輩に聞こえてないかと一瞬ヒヤヒヤした。


まぁでも、一日頑張れば悟に会えるしな。


そう考えると何だか少し頑張れる気がした。



「あれ〜？先輩、何かいい事でもあったんですか？」

『え？そう見える？ …イケメン拾ったからかな』

「？」



何言ってんだこいつと言いたげな視線を無視して、自分の席に着く。




さぁ、今日も一日頑張るとするか。

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