検索窓
今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:50,110 hit

. ページ10




『……煉獄さん』



“煉獄さんが君をここまでおぶってきたんですよ”



『本当にここまで、おぶって来てくれたんだ……』



ずっとずっと、会いたかった人がそこに居る。


よっぽど疲れてるんだなぁと思いながら髪に触れようと手を伸ばす。



「起きたか!」



急に起きる煉獄さんに驚きながら、伸ばした手を引っ込めようとする。


けれど、引っ込み切る前に煉獄さんが私の腕を優しく掴んだ。



「二日間も寝ていてとても心配した!目が覚めて良かった!」



そう、笑顔で言う。



「所で俺に何かしようとしていたか?」

『へ?あ、いやぁ あの……』



触ろうとしてましたなんて、馬鹿正直に答えられるはずもなく。



『お、起こそうとしました!しのぶさんに連れて帰れと言われたので……』



とっさに嘘を言ってしまった。


いや、まぁ…ちょっと触った後にちゃんと起こそうとは思ってたし?

あながち嘘じゃない、よね?



「む、そうかだったのか!」



納得したように頷く煉獄さん。


嘘ついてすみませんと心の中で密かに謝る。



『そう言えば、あの…助けてくれてありが…』



ありがとうございましたといい切る前。


煉獄さんが私の腕をそのまま引き寄せ、抱き締められる形になった。

.→←.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (41 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
106人がお気に入り
設定タグ:煉獄杏寿郎 , 鬼滅の刃 , 恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:まの | 作成日時:2021年2月13日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。