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『っ、はぁ…はぁ…』
はっと我に返る。
今は昔の事を思い出してる場合じゃない。
分かってる、分かってる、でも…
“あの日”の恐怖が蘇って体が動かない。
しっかりしなきゃ、私はもう弱かった私じゃない!
私はもう鬼の首だって切れるんだから!
「ぎゃははは!どうしたぁ、息がえらく荒れてやがるなぁ?汗が凄いぞぉ? 」
そう豪快に笑いながら言う鬼。
『っ……』
呼吸が乱れる。
冷や汗が止まらない。
「そぉか貴様ぁ、もしかしてこの俺様が怖いのかぁ!ぎゃははははは!!」
『……怖くなんか、ない!』
嘘だ。
本当は怖い、鬼が怖い、今すぐここから逃げ出したい。
でも私は、この村の人を守らなくちゃいけない。
だから、絶対に逃げる訳には行かない。
誰も死なせるわけにはいかない。
どんなに怖くても、たとえ鬼が自分より強くても。
私は絶対に守りきって見せる!!
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作者名:まの | 作成日時:2021年2月13日 13時