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混乱して言葉が出ない。



『??』



煉獄さんの腕が腰にあるのを感じる。


何が起きたか分からず、必死に理解しようと頭を回す。



「また会えてよかった、ずっと会いたかった」



耳元で煉獄さんの声が聞こえる。


煉獄さんの匂いがする。


煉獄さんの心音が聞こえる。



『………っ…』



顔が熱い。


心音が段々大きくなってくような感じがする。


どうしよう、このままじゃ自分の心臓の音が聞かれてしまいそうだ。

そんなの……



『だめ!』



逃げるように煉獄さんから離れる。



「…すまない!つい抱きしめてしまった!」



どうしよう、顔を見せれない。

きっと今、私の顔は真っ赤になってるはずだから。



『か、帰りませんか…しのぶさんからも言われてますし、その 色々』



俯きながら話しかける。



「うむ!そうだな!胡蝶には世話をかけた!」



そういって椅子から立ち上がる煉獄さんを見て、私も後ろに着いて蝶屋敷を後にした。




煉獄さんは今、どんな顔をしてるんだろう。

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作者名:まの | 作成日時:2021年2月13日 13時

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