Who Is My Stalker ? [橙×赤]

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なぜ



なぜ俺は




「もー、酷いですよそれはっ！」




なぜ俺はストーカーを自分の家にあげてるんや？！




「いや確かに！確かに僕は渋谷さんのファンですけど！そんな、ストーカーなんてしませんって！」




で、何でこいつは俺の家で寛いでんねん？！




「いやお前やろ嘘つくなや」


「僕ちゃいますよっ！！あ、あの時はほんまに道が一緒で、…っていうか同じアパートやったら当たり前にそうなりますやんっ！」



そうやけど…



「お前見た目から全部、ストーカーやん…」


「見た目？ああ、これですか？これはちょっと事情があって顔を隠してまして…」



そう言うとストーカー確率90%の男は、黒縁の眼鏡を外して前髪を横に流す。



あれ…全然気味悪ない。


というか普通にカッコええやん…



「お前、男前なんやな…」


「えっ？し、渋谷さんのが男前ですよっ！//」


「は？別に…//」



……いや待てや。


何で男同士で容姿褒めて、照れあってんねん。



それにこいつがストーカーの確率、まだ60%は…



「お前、何でいつも路上でやる時おんねん」


「あ、いや、僕昔から渋谷さんの大ファンっていうか」


「は？」


「実は…あ、ここ寮やからもちろん僕も榮斗大学なんですけど、僕、軽音サークルで…」


「え？俺と一緒やん」


「はい。組んでるバンドは別なんですけど…体験行った時から渋谷さんの大ファンで……」



そいつはだんだん顔を赤くしながら俺の良さを語っていく。


え、いや、なんなんこれ…


こんな照れてるやつがストーカー…？



でも、こいつ明らかに……



「お前、…もしかして、俺にそういう…恋愛の意味で、好意抱いてる？」



「えっ？！//ま、まぁ、…その、そんな直球で言われると…恥ずかしいんですけど……


僕、渋谷すばる先輩のこと……愛して…ます///」





.






.


「……やっぱ帰れ。お前がストーカーや」


「え、いやいやいや！ちゃいますよっ！」


「帰れ。お前100%ストーカーや」


「僕は！ちゃんと純粋に愛してますからっ！」


「帰れ。そして今すぐ引っ越せ」


「嫌ですよっ！！ちょっと！そんな拒否されると流石に傷つきますって！！」


「ええからかっ…」



ガコンッ！


「「えっ？」」



突然ドアポストに何かが入る音がした。




嘘やろこれって




でもそしたら確率0%ってことに…




え、じゃあ……





「誰が、…俺のストーカー？」



.

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