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打席が浜野に戻ってくる頃、一時的に収まっていたブーイングが再び起こり始めた




「「Booooooooooo‼︎‼︎」」




40「これ一部の人がやってるんですよね?」

8「そのはずなんやけどな
 声でかない?」




浜野もこの状況に苛立ちを覚え始め、じっと見てから
外野のブーイングの方にバットを向けた




7「待て待て待て、煽るな煽るな」


25「自分で火に油注いでません?」




『(ここで打ったらどんな顔をするんだろう
 ブーイングしてた人達はどんな気持ちだろう)』




今の状況下で口角が上がっていた浜野を間近で見ていた
キャッチャーは、後に恐怖を覚えた、と話していた






カァーン!




初球を打った瞬間浜野は確信し、自然と込み上げてくる
笑いを我慢できなかった




『は、はは、あはははっ!』




6「もしかして笑ってる?」

8「とうとう狂ったか?」




丸の言う通り浜野は狂ったような、恍惚とした表情で
弾道を見続けた




実況「上がった打球、飛距離は十分!!
 しかし外に切れるかどうかという所!


 高く上がって、、、

 ポールギリギリでライトスタンドに入りました!!
 特大のホームランです!」




ベンチにいる選手までも浜野の笑みにどこか恐怖を感じた




7「あれはほんまにAなんか?」







その後相手チームに得点を許すこと無く試合を終えた







...



「今日のヒーローインタビューは菅野選手と浜野選手でしたー!」




ヒーローインタビューを終え、ロッカールームへ帰ろうとする菅野と浜野




『菅野さん、すみません
 ちょっと寄るとこあるんで、』

18「わかった、ゆっくりして来な」




一言言って菅野と別れた浜野


廊下を少し歩き、人気の無いところまで辿り着いた




『浅野、そこいる?』

51「おるよ」




陰に隠れていた浅野が出て来た




『お前も抜けて来たのかよ、
 考える事一緒だな笑』



51「、、、そうやって無理せんでええよ」






『じゃあちょっと胸貸して』

51「いくらでも貸すよ」




それから数分、もしかしたら数十分かもしれない間、
浜野は胸を借り、溢れ出る不安をそのままに、浅野の
ユニフォームの肩口を濡らしていった






ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



『(もしかしたら菅野さんにはバレてたのかもな)』



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五十鈴 - 更新待ってます🌟 (5月1日 19時) (レス) @page21 id: 8d4549b14c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ロハ | 作成日時:2024年1月8日 23時

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