とっとこはむちゃん【短編集】

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記者「では、巨人を選んだ決定打は何でしたか？」

『いくつかあるのですが、
　まず一つ目が監督が直接学校に来て下さったたことです
　指名してくださった球団の中では巨人の原監督と阪神の岡田監督がそれぞれ別日に来て下さって、どちらからも本気だと言う熱意が伝わってきました

　二つ目は同年代の人がいることですかね
原監督とお話しした際にも「同い年ってだけでも全然違う、安心感がある」と聞いていました

　三つ目に、私がやりたかった事を叶えてくれるだろうと思ったからです』



記者「岡田監督とも面識があったんですね
　どんな風に話してましたか？」

『なんか、本当のおじいちゃんみたいに、最初は
「勉強大変か？」とか「この世界は辛いかもしれんけど頑張りや」とか、声かけてくださいました』



記者「それはおじいちゃんみたいだと思うのも納得ですね

　先程おっしゃっていた"同年代の人"とは浅野翔吾選手のことですよね？」

『そうです
浅野のおかげで頑張れた時が多々あります
それだけ同年代の存在は大切だと感じました』



記者「そして、やりたい事とはどのようなことでしょうか？」

『それはまだ言えないのですが、普通であれば反対されるようなことです
　私がそれを叶えたいことをを原監督は前もって知っていて、うちで叶えないか、と提案してくださったんです』



記者「どのように原監督は言ったのですか？」

『「それを目指してMLBに行くなら、こっち(NPB)で新しく歴史をつくろう」と言ってくださったのが嬉しかったです』








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G6「この強い選手って俺のこと？」

『違います』

G6「じゃあ誰」

『言いません』


G35「案外大切に思われてるんやな」

G51「初耳っすよ、今までこんな事言われたことない」



T1「え、なに、ワンチャン阪神に来とったかもしれんの」

T51「岡田監督と仲良いのも納得やな」

T0「惜しかったな〜」

T1「俺が同い年だったら､､､！」


T5(叶えたいことって何やったんや…？)



G83「俺はええけど、あれ言って良かったんか？」

『ちゃんと叶えるっていう宣言ですよ
　巨人で、絶対に実現してみせます』


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