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「くたばりやがれぇーーー！！」「破ァーーーッ！！！」
ベジータのギャリック砲と、悟空の片手で撃ったかめはめ波すらまともに食らわない。ドミヌスは涼しげな顔でそれを払いのけた。城の壁にぶち当たり砕けるも、それもご丁寧に白い正方形のブロックだった。
「キリがないぞ…！」
ベジータの苦悩する声が漏れる。それもそのはず、どれだけ壊しても湧き出てくる天使たち、どんな攻撃も効かない。有効打として当たったのは、悟空のかめはめ波のみで、しかしそれもまともにダメージは入っていない。ただ怯ませただけに過ぎない。
悟空の背中にはやはり彼女がいる。今度は目をかっぴらいたままうんともすんとも言わず、その重い体は悟空の戦闘力を大幅に下げる要因に十分だった。
「…もういいだろう、どうしてそこまでそれに固執する」
「そりゃこっちの台詞だ！馬鹿め！」
「それがあまりに美しいからか？お前はそれに惚れているのか？」
ベジータが怒りで顔を真っ赤にした。
「そんなわけあるか！俺には妻も子もいるんだ！」
「なら何故だ。理解できん」
「…俺にだってよく分からん」
ぐっと拳を握って、構える。
「だが、あいつを地球に連れて帰ったら、お前は地球を滅ぼすだろう？それならお前を殺すのに十分な理由だ」
「地球に連れて帰りたいのは、そちらも同じか」
「おう」
悟空は胸を張った。
「知ってっか。こいつ笑うのへったくそなんだぞ。それがまたいいんだけどよ。おめぇ見たことあっか？」
「…その表情も、私が造ったものだ」
「ありゃ」
締まらない悟空にベジータは舌打ちをした。彼はやっぱり太陽のような笑みで笑っている。この状況でもまだ楽しんでいるようだ。
「そうだ、ならもう一人作りゃいい」
「娘は一人で十分だ」
「死んでんだろ？」
「…」
悟空は声を詰まらせたドミヌスに詰め寄るように「なあ」と言った。
「オラたちの星にドラゴンボールっちゅう、願いを何でも叶えてくれるやつがあるんだけどよ。それじゃダメか」
「…」
「わざわざ痛い目に合わせたくねぇだろ。自分の子を」
「…馬鹿にするな」
ドミヌスは悟空を思い切り睨みつけて、青筋立てた。その怒りに彼の瞼がひび割れる。
「そんなもの、とっくに使った」
「ありゃりゃ」
「駄目だった。他所の神が叶えられない願いを、私が自分の手で叶えようというのだ。それの何が悪い。この完成された、もっとも清い星で！」
加速したドミヌスと拳を振り上げた。悟空は避けようとせず、ベジータが名前を呼ぶ声が響いた。
「私は永遠の安息を約束される！」
その拳を受け止めて。
ゆらゆら揺れる髪の隙間から睨むは。
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メルト(プロフ) - どでぃさん» ありがとうございます！本当はスパヒ始まる頃に終わらせておくつもりでした！無理でした！ (2022年7月28日 22時) (
レス) id: 465e22fbd6 (このIDを非表示/違反報告)
どでぃ - 面白いです！すっごい続き気になってます、更新頑張ってください。 (2022年7月28日 11時) (レス) @page49 id: 8e1c6e0d2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：メルト | 作成日時：2022年5月3日 0時
