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戦いぶりを見ていた破壊神とその付き人は、その異形の美少女にふーんと感心したように目を細めた。悟空は遠くから見て、その戦い方に見覚えがあった。
身勝手の極意。ウィスの戦い方に非常によく似ていた。かつて力の大会で悟空が一度だけなった究極の技。体が勝手に反応し、手足に意識はなく、呼吸さえ静かな天使の技。
「なあ、ウィスさん」
「はい」
悟空の言葉にウィスはマンゴージュースを飲むのをやめた。
「エデンって、何なんだ」
誰もが疑問に思っていたその惑星、銀河系の混沌。宇宙の外を不定期に移動し、外界を見下ろす見ず知らずの星。
「…かつて、宇宙は18あったと以前お話ししましたね」
「ウィス。余計なことは言うな。僕らまで消される」
「あら、いいじゃありませんか。Aさんがいて、天使が偵察に来たのに大神官様は何もおっしゃらないのですから…」
かつてあった18番目の宇宙。そこは、とある銀河系を除いて人間レベルが1を下回るほどの大荒れだった。肉欲に溺れ、誰もが酒池肉林にその身を投じた第18宇宙。
その銀河系は太陽系によく似ていた。地球と呼ばれる星以外に生き物らしい生き物はなく、また地球は既に文明が完成されていて、1000年の間人間レベル10を保っていた。
たった2人の男女以外に、人間はいなかったからだ。それぞれの動物が男と女一対一のまま、嵐一つない穏やかで麗しい星は、争いごとも何もなかった。
永久の国、不滅の楽園。とある惑星の宗教になぞらえて、そこをエデンと大神官は名付けた。
全王は大神官からその話を聞いてこう言った。
「エデン以外消しちゃお」
そしてエデンが消滅しないよう、銀河系だけを残し第18宇宙を消し去った。
宇宙の法則が消えたエデンの銀河系は新しい法則に則って、今も宇宙と宇宙のはざまを旅している。
それは地球が中心、エデンこそ銀河のど真ん中であり、そのほかの天体はエデンのためにエデンの頭上を回るというもの。
これを、天動説と人は呼んでいる。
「なるほど、そう言うことだったんだ」
ブルマは寝起きの目を擦りながら、ふわっと欠伸をして水を飲んだ。腕にはブラが眠っている。
「通りであの子の話を聞いて、変だと思った。天動説なんて何百年も前に否定されているのに、それで星が動いているなんて言うんだもの」
「おはようございますブルマさん」
「よっ、ブルマ…でもよ、それならなんであいつはわざわざそんな星から落ちちまったんだ？良い星なんだろ？」
「さあ？それはご本人に聞いたらいいじゃありませんか」
ウィスはねえ？とビルスに同意を求めたが無視された。
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メルト(プロフ) - どでぃさん» ありがとうございます！本当はスパヒ始まる頃に終わらせておくつもりでした！無理でした！ (2022年7月28日 22時) (
レス) id: 465e22fbd6 (このIDを非表示/違反報告)
どでぃ - 面白いです！すっごい続き気になってます、更新頑張ってください。 (2022年7月28日 11時) (レス) @page49 id: 8e1c6e0d2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：メルト | 作成日時：2022年5月3日 0時
