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テレビに映っているのは腰を抜かしたブルマと、笑うブラを抱えた化け物じみた皮膚の美少女。
監視カメラはその後息を引き取り、司会とミスターサタン、アナウンサーの女性、謎の専門家は各々の意見をぶつけていた。
『いやあれは間違いなく宇宙人でしょうな。おばさんと子供をさらったに違いありません。きっと今頃人体実験にでも使われています』
『えぇー？とても可愛いですし、それは無いんじゃないですかぁー？マスターサタンの言う通りお姫様ですよぉー！』
『でも町の被害は壊滅的とまではいきませんが、数人の死者と、謎の首無し人間、謎の黒焦げもあります。いやぁ、謎ですなぁ』
テレビを見ながらAは困ったように頬を掻いて、ブルマの方を見た。プルプル震えるブルマにギョッとして、今度は悟空の背中に走っていった。彼女の怒りはまた爆発する。
「誰がおばさんよー！！！誰が！！！！」
「お、落ち着いてママ！！！大丈夫、カメラはノイズがひどいから、ママだってバレてないよ！！！」
「そういうわけじゃないわよトランクス！！！！！！」
ひぇぇ、と悟空の背中で屈みながら怒れるブルマを見ている。悟空はAの頭をわしゃわしゃーっと撫でて「おっかねぇよなぁ」と笑った。
近くで見ると余計にヒビに目がつく。
美しい顔の中から鳥が生まれるような見事なヒビだ。
怒るブルマ、それを慰める子供たち、そして下手なフォローをするベジータ。彼らの声なんか聞こえていないように、悟空は両手でAの頬を挟んだ。ブニッと潰れはするものの、硬く、冷たく、鼓動がある。犬を撫でるようにぐりぐりーっと左右に捻りながら撫でる。
「んへへ」
「おっ、おめぇ、ちゃんと笑ったな」
「笑うよ」
「ははは、ヘッタクソな笑い顔だなー」
「ごくう、は、良い笑顔だね」
「なはは。ヒビ痛くねぇんか」
「大丈夫」
「うーん…こりゃ仙豆効かねぇかもなぁ」
「…ヒビ、無い方が、好き？」
「そりゃあ、折角きれーな顔なんだし。もったいねぇって」
「おじさん妻子持ちでしょ！何で口説いてんの！！」「お父さん僕もAさんとおでここつんしたーい！！「貴様カカロットじゃないな！？！！？！？！！」「孫くんテレビ局まで瞬間移動して！！あいつ引っ叩いてやるわ！！！」
ぎくっと肩を動かして、悟空は振り返りぎこちなく笑った。Aは首を傾げて、悟天に向けて両手を広げることにした。走ってくる彼を抱き抱え、悟空と同じように額をくっつけて、頬を擦り合わせた。
テレビでは、【Go home】【Get out】と、即席の看板で騒ぐ民衆が映っていた。
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メルト(プロフ) - どでぃさん» ありがとうございます！本当はスパヒ始まる頃に終わらせておくつもりでした！無理でした！ (2022年7月28日 22時) (
レス) id: 465e22fbd6 (このIDを非表示/違反報告)
どでぃ - 面白いです！すっごい続き気になってます、更新頑張ってください。 (2022年7月28日 11時) (レス) @page49 id: 8e1c6e0d2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：メルト | 作成日時：2022年5月3日 0時
