U R my sunshine.

期待　　atsuto ページ10

カフェで一緒にドイツ語の勉強をする約束をした篤人くんを待ちながら、友達からのＬＩＮＥを見てため息。

またか…また置いてかれた…




篤人「なにため息ついてんの」

「…篤人くんこんにちは」

篤人「ハイこんにちは」




ひょこっと現れた彼は私の向かいに座る。




篤人「で？どうしたの」

「友達が結婚するんだって…」

篤人「へー。おめでたいじゃん」

「そうだね…」

篤人「なに？なんでそんな顔してんの」

「だってまた一人独身が減った…」




そんなこと？とでも言いたそうな顔の彼。




篤人「別に焦んなくてもいいじゃん」

「…女は焦るものなの」




そりゃあなたみたいにモテモテな人はいいですよ。




「誰か良い人いないかなぁ」

篤人「俺に言う？それ」

「だって最近出逢いもなくて」

篤人「良い人って案外近くにいるとか思わない？目の前とか」




カラカラとストローを回していた手が止まる。




「え？」

篤人「俺は最初っから対象外なわけ？」

「え、何。篤人くん私と結婚してくれる気あるの？」




何この展開。と思いながらもそう聞くと、彼はそっぽを向いた。




篤人「まぁ、プロポーズは男からするもんだから…待ってなさい。」




それは、いつかプロポーズしてくれるってことなのかな？

なんか順番間違ってる気がするけど、おとなしく待ってみよう。




a.u

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