U R my sunshine.

結晶【request】　　takahiro ページ8

【さーちゃんさんリクエスト作品】



今日はタカがオフだったから、息子の宏太を連れて動物園にきた。




貴宏「宏太〜、キリンさんやで。お首長いやろ〜」




動物園デビューに終始ご機嫌の宏太を肩車してるタカ。

たまに髪の毛を引っ張られたり頭をグーで殴られたりして、痛ててと言いながらも楽しそうな笑顔。私も自然と笑顔になる。



日が暮れかけて帰宅する頃には、宏太はベビーカーの中でぐっすりと眠っていた。




貴宏「疲れたんかなぁ」

「はしゃいでたもんね」




タカは宏太の顔を覗きながらベビーカーを押す。




貴宏「ほんま可愛いわ」

「タカに似てるよね。男の子は母親に似るって言うのにね」

貴宏「ほんまに俺の子なんやなぁ」

「…当たり前でしょ、ばかひろ」

貴宏「いや、Aのこと疑っとるんちゃうて！感動しただけやん！」

「わかんないよ、もしかしたら螢くんの子かもしれない」

貴宏「…なんやて？」

「ごめん嘘、全力で嘘。命かけてありえない」




一瞬で長年の信頼ぶち壊れるかと思ったわ。と胸をなでおろしてるタカ。

私はベビーカーを押すタカの引き締まった腕に自分の腕を絡めた。




「私、タカにそっくりの息子がいるなんて幸せ」

貴宏「俺はAそっくりの娘が欲しいわ」




そう言って笑い合う夕暮れ時。




そして宏太が笑うと八重歯がでるようになるのは、もうすこし先の話です。




t.o

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