U R my sunshine.

子供　　hotaru ページ34

曜「螢、双子のことよろしく。Aちゃんもありがとう」



曜一朗くんの嫁さんが出産の日を迎え、曜一朗くんも立ち会うとのことなので病院で柿谷家の双子の面倒をみることに。

俺ひとりで双子の相手は到底無理やと思いAも連れてきた。


双子に目線を合わせてしゃがみ、おりこうさんにしとるんやで。と父親らしく頭を撫でたあと、曜一朗くんは嫁さんのもとに向かった。

そんなパパの後ろ姿を大きな瞳でじっと見つめとる双子。



「じゃあ、良い子でパパとママ待ってようね」



Aがそう言うと双子の女の子のほう、桜ちゃんはてててとAのもとに行く。
でも男の子のほうの詠斗くんはじっと曜一朗くんが消えていって扉を見つめたまま。



螢「詠斗くん。パパもママもすぐ帰ってくるで。それまでお兄ちゃんといようなぁ」



顔を覗き込んでそう言うてもしょぼんとしとる詠斗くん。
こういうときはあれやな。



螢「A、外でサッカーしてくるわ」

「ボールあるの？」

螢「車の中に入っとる」

「怪我させないでよ〜、大事な柿谷家の跡取り(笑)」



小さな手をとって病院の外に出て、ボールを蹴る。
ボールを見た瞬間に顔が輝いた詠斗くんは、やっぱり曜一朗くんの息子やな。(笑)
きゃっきゃっと笑顔を見せてくれるようになる。



螢「お兄ちゃんパパほどうまないけどな」

詠「ほたくん」



俺の名前覚えてくれとるやん。赤ちゃんのころから会いに行きまくった成果や！

しばらく遊んどるとAが桜ちゃんを抱っこしてやってきた。



「桜ちゃんも見たいって」

螢「詠斗くんボールタッチうまいで。やっぱり天才なんちゃうかな」

「人の子どもなのに親バカみたいなこと言ってる(笑)」



抱っこしながら桜ちゃんと顔を見合わせて笑うAはなんだかいつもと違って見えた。


いつか俺らにも子どもができたら…

その妄想が、やけに現実味を帯びたような気がした瞬間。




h.y






曜一朗くんの”２．４．８”という作品に登場する柿谷家の双子ちゃん、そのまま出してしまいました！
彼女ちゃんとの絡みより子どもとの絡みのほうがメインみたいになってますが(笑)
小さい子どもに優しい選手の姿って、とってもほっこりしますよね(*^^*)

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