U R my sunshine.

拒否【request】　　kenyu ページ13

【なおさんリクエスト】



健勇「あかん。絶対あかん」




さっきからあかんの一点張り。こうなった発端は私の一言。




「今日つくったシフォンケーキ、タカくんたちにもあげたいんだけど」

健勇「は？なんで？」

「食べきれないし、健勇がお世話になってるでしょ？私にも良くしてくれるし感謝の気持ちだよ」

健勇「それやったら俺があげたらええやん。なんでAがあげるねん」

「…健勇がケーキつくってあげるの？」

健勇「……いや」

「じゃあ、やっぱり私が」

健勇「あかん。絶対あかん」




そうして冒頭に戻る、と。

私よりかなり高いところにある健勇の顔を精一杯睨む。




健勇「とにかくあかんで。」

「なんでよ。じゃあ健勇にもケーキあげない」

健勇「俺にそういうこと言うてええのん？Aちゃん。」

「……もちろん、健勇には特別だってば」

健勇「わかっとるわ。でも俺はAのつくったケーキ他の男に食わしたない」




Aは俺以外の男のこと考えんでええねん。と見下ろしてくる。

なんかもう、そんなこと言われたら何も言えない。


赤くなる顔を見られる前に逃亡を試みたけど、あっさり捕まりました。




k.s

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