U R my sunshine.

２．４．８　　yoichiro ページ1

「あれ？曜、詠斗は？」

曜「Aが見とったんちゃうのん？」

「ちょっと目を離した隙にあのやんちゃ坊主は…」

曜「俺はずっと桜とお外見とったで〜。な〜桜」



最愛の娘、桜を抱っこしながら言う曜。

私は双子のお兄ちゃんである詠斗(えいと)を探して家の中をバタバタ。
やっぱりここにいた。



「詠斗、このボールはだめ」



ボールを取り上げると嫌だと暴れる詠斗。
隙を見て私たちの寝室に侵入しては曜のサッカーボールで遊んでる。硬くて大きいやつだから、詠斗用の柔らかいので遊んでほしいんだけど…



「螢くんたち来るよ。サッカー教えてもらおう、ね」



そう言って半ば無理やり抱き上げて撤収。泣き叫ばれたって母は動じません。



曜「ギャン泣きやん。可哀想」

「もう、ボールしまっといてよ。詠斗が怪我したらどうするの」

曜「ええやん、ちっちゃい頃からボール触らしといたら。サッカーうまなるで」

「ちっちゃすぎるよ」

曜「Aは心配しすぎやねん。男の子やし好きにやらしとき。サッカーボールが好きなんて親父は誇らしいわ」

「逆に曜は桜になにもやらせなすぎ…」

曜「怪我して傷でも残ったらどないするねん！」

「ハイハイ」



あなたの嫁は身体じゅう傷跡だらけですがね。

詠斗を座らせて柔らかいボールを持たせると、すぐにそれで遊び出す。
曜の姿を見て育って、曜みたいにサッカー選手になるのかな。と思うと、顔がゆるむ。桜と一緒に応援に行きたいなぁ。気が早い？(笑)

２．４．８→

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す