守り、守られ ページ21
side.JH
ジュニヒョンは本当に子どもっぽい、そんな言葉をよく聞く。
だけどAと一緒にいる時のジュニは誰よりもお兄ちゃんをしてくれていて…スンチョルとジスは、漸く気づき始めたと思う。
早く弟達にも、わかってもらえたら嬉しいなあ。
JN「A、グミ食べよう」
『いい、の？』
JN「勿論。これね、中に柔らかいのが入ってて美味しいんだ」
『んっ、やわわ、わねぇ』
JN「やわらかいね、だよ」
『やわらかねえ？』
JN「ふふ、」
SC「お、A、グミもらったの？よかったな」
『(こくん)』
SC「あ、でも晩御飯が食べられるくらいにしておけよー」
JN「大丈夫だよ。いつも5つまでって、約束してるから」
SC「お、おお…そうなんだ」
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JN「A、ヨーグルト食べる？」
『！』
JS「あ、待って…この前ヨーグルト食べてお腹壊しちゃったよね？」
JN「俺が半分食べるから大丈夫だよ。そうだ、ハニヒョンが買ってくれた、りんごのジャムをかけて食べようか？」
『り、りんご、じゃむっ』
JN「ね、いいでしょヒョン。食べさせすぎないようにさせるから」
JS「あ、う、うん」
JN「A、ジスヒョンいいよって。よかったね」
『うんっ』
JS「…」
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「ジュニ」
JN「ハニヒョン」
「Aがね、ヨーグルト半分食べてくれたって喜んでたよ、林檎ジャムも、ありがとね」
JN「あ、いや…俺がたまたま食べたかっただけだよ」
「Aが好きだから、食べてあげてくれてるんだよね」
JN「え…と」
「ジュニは優しいね…いつもお兄ちゃんしてくれて、ありがとうね。ヒョンが一緒にいられない時は、ジュニが側にいてあげて」
JN「…」
「ジュニ？」
JN「……俺、実は前にね。弟達に…どうしてじっとできないの？って呆れられたことがあったんだ。そしたらあの子『むっ』て言って一生懸命手話で話した後、俺の事、抱きしめてくれたんだ…」
「…え、」
JN「俺を守ってくれたんだ…」
「ジュニ…」
JN「俺…じっとしていられない時があって…わざとじゃ、なかったんだ…っだから凄く安心して…泣いたんだ…っ」
「…うん、」
JN「そんな俺でも…っ、Aの側にいていいの…っ？」
「…勿論だよ。ねえジュニ、これからもAの事、守ってあげてね」
JN「うん…っ」
Aが守ってくれたものは、俺たちの未来にとって、とても重要なもののような気がした。
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作者名：さくらんぼ | 作成日時：2023年10月29日 19時
