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次の日、バスキンロビンスに来た俺達。
JH「りんご味は…ないかあ」
「じゃあフルーツ系と、チョコと…キャラメルとか？」
JH「いいと思う。あ、あと…これも、」
「コットンキャンディー？」
JH「うん、なんかAみたいで可愛いから…」
「わかった笑」
A、喜んでくれるかな。
そんな事を思うだけで自然と家へと向かう足が早くなる。
「ただいま〜」
『お、おかえりなさいっ』
JH「ただいま、A」
「退屈じゃなかった？」
『は、ハングルべんきょ、してたよ、っ』
JH「わあ〜偉いねえ」
「いい子にはご褒美がないとな？」
『？』
含みのある笑顔を見せる俺たちの顔を見回しながら頭の上にはてなを浮かべるAの手を引いてリビングへと向かう。
いつもの席に座らせて飲み物を用意してやると『ごはん、もう、たべたよ？』と、不思議そうにするAの目の前にアイスの箱を置く。
『？』
「Aヤ、昨日一緒にアニメ見てた時に何か気になるものがあったんじゃないか？」
『あっ、た、』
「言ってみて？」
『あ、アイスクリーム…』
「ふふ、はいどうぞ、お姫様？」
『わ、わあっ…！！』
目の前で箱をあけてやると、綺麗に並べられたカラフルなそれに釘付けになるA。
あぁ、その笑顔が見たかったと思ったのも束の間で『ほんとうにあったんだ…！』と呟いたAに胸が締め付けられた。
『いろんな、いろ…っ！かわい、ねえっ』
JH「そうだね、すごく可愛いねえ。全部少しずつ食べてみようか？」
『た、たべても、いいのっ？！』
「Aのために買ってきたんだよ？ほらあーん」
いつまでも困ったような顔でアイスと俺たちの顔を交互に見ているだけのA。
スプーンで少し掬って口元へ持っていってやると『つ、つめた、あまいっ…お、おいしいっ』と色んな感想が早口に出てきた事が可愛くて思わず2人して笑うと、俺達の笑顔の理由がよくわかっていないような顔で困ったように笑った。
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「Aヤ、ひとつだけ最後まで食べていいよって言われたらどれにする？」
『う、うんとね、これっ』
「…！」
淡いピンクとブルーが混ざり合った、ハニがAみたいだと言った可愛らしいアイス。
それはハニがAのために選んだんだよ、と伝えると頬を赤く染めて微笑んだAに、何だか春が近づいてきている。そんな気がした。
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作者名：さくらんぼ | 作成日時：2023年10月29日 19時
