月LINE ページ45
ﾋﾟﾛﾝｯ
暗くなった寒空の中、ミンジュのスマホに1件の通知が届いた。通知を確認した彼女は目を見開き、驚いた
MJ ｢……へ？｣
《ミンジュ、最終告白の後会えませんか？》
パチパチと弾ける薪ストーブの前で彼女を待つミンジュ。彼女の瞳は涙でパンパンに腫れていた
A ｢おまたせ！｣
MJ ｢A……｣
A ｢あいご、どうしたのミンジュヤ〜｣
部屋に入ってきた彼女に抱きつき、子供のように泣きじゃくるミンジュを心配そうに慰めるA
MJ ｢ごめんね、私全く気が付かなくて｣
A ｢ううん、こっちこそごめんね｣
MJ ｢何でAが謝るの……？｣
涙を拭いながらAに問いかける彼女。すると段々とAの瞳に雫が溜まっていく
A ｢私がもっと上手くやれていれば辛い思いを背負うこともなかったはずなのに……｣
MJ ｢そんなことない、私はAの存在に凄く助けられたよ？｣
A ｢私は仕事ができなかったの。私が早い段階で別の人に行ってたら……
でも手放せなくて、好きになっちゃってその結果ミンジュもチソンもジェミンくんも傷つけた…｣
MJ ｢A……｣
A ｢ごめんねミンジュ、苦しかったよね……
頑張ったね｣
瞳を潤ませ微笑む彼女に釣られるように、ミンジュの瞳から止まったはずの涙がぽろぽろとこぼれ落ちた
MJ ｢私ね……チソンに何も言えなかったの。私がオオカミって気づいてた筈なのにずっと笑顔で好きだって言ってくれたのに。最後に何も言えず逃げてきちゃった。｣
A ｢ミンジュヤ……｣
MJ ｢どうしても気持ちに答えられないのが苦しくて……何も言えなくて本当に申し訳なかった…｣
A ｢……ミンジュヤ、あのね。｣
彼女はそういうとポケットから小さな紙を取り出し、大粒の涙を流す彼女の手にそっと渡した。
MJ ｢何これ……？｣
A ｢チソンから預かってたの。｣
彼女は綺麗に折りたたまれた紙をゆっくりと開いた
ヌナへ
出会えて良かった、ありがとう。
だからもう泣かないで。またヌナと逢える日を待ってるから
チソン
MJ ｢やっぱりチソンは優しいね……｣
A ｢思い出は嘘になるわけじゃないから…｣
MJ ｢うん……｣
A ｢楽しかったね。｣
MJ ｢……また会えるかな？｣
A ｢絶対会えるよ。｣
横に添えられた不格好なキツネの絵を見た彼女は嬉しそうに微笑んだ後、1粒の雫を零した。
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hichaco(プロフ) - 奈胡（元jen）さん» コメントありがとうございます🕊️♡タイトルはお借りして、内容はオリジナルで書かせて頂きました🫧 (2月16日 22時) (
レス) id: 20d46a94af (このIDを非表示/違反報告)
奈胡（元jen）(プロフ) - まるで本当にリアリティショーを見ているようでした…！構成などしっかり考えてから書かれたのですか？…すごいです、ドキドキしながら読ませていただきました⭐︎ (2月16日 1時) (レス) @page45 id: 8b083b7e19 (このIDを非表示/違反報告)
hichaco(プロフ) - はなさん» コメントありがとうございます🕊️♡勿論考えてるので楽しみにして頂けたら幸いです🫧 (2月15日 22時) (レス) id: 20d46a94af (このIDを非表示/違反報告)
hichaco(プロフ) - 雨さん» コメントありがとうございます🕊️♡ここはこだわった部分なので嬉しいです🫧 (2月15日 22時) (レス) id: 20d46a94af (このIDを非表示/違反報告)
hichaco(プロフ) - 祐莉さん» この作品を読んで下さり、有難うございます🕊️♡是非本編を読んでみて下さい🫧 (2月15日 22時) (レス) id: 20d46a94af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：hichaco | 作成日時：2023年10月5日 21時
