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ジェミンは飛んでいく風船を彼女の瞳に映さないようにもう一度抱きしめた。それを眺める彼の表情は酷く苦しそうに歪んでいた
奈 ｢嘘だ……｣
神 ｢何で、｣
A ｢もう大丈夫？｣
JM ｢うん……｣
彼女が優しくそう言うと、彼は名残惜しそうにゆっくりと体を離す。彼の右手から風船が無くなっているのに気がついたAは悲しそうに顔を背けた
JM ｢これ…｣
ジェミンはポケットから赤い手紙を取りだし、辛そうに微笑むAに手渡す。手紙を受け取った彼女はそれを見つめ、ゆっくりと目を閉じた。
彼女の目を前を通りすぎた後、小さな泣き声が聞こえる。
彼は立ち止まることなくしんしんと雪の積もる浜辺をゆっくりと後にした。
Aへ
今から本当の気持ちをこの手紙に綴ります。
俺から見たAは思いやりがあって、キラキラしてて眩しい存在でした。
本当は傍に居たらダメなのに、時間を重ねていく度にもっと一緒に居たいという気持ちが溢れてしまい、その結果1番傷つける行為をしてしまいました。最初から縛り付けるようなことをしてしまってごめんなさい。
ずっと俺の正体を知りながら傍にいてくれて、手を握ってくれて、抱きしめてくれてありがとう。Aと過ごした時間はこれからも一生俺の宝物です。
ジェミン
横 ｢辛すぎるよ…｣
溢れる涙を指で拭いながら手紙を読み終えたAは、白く冷たい紙を赤い封筒にゆっくりとしまった
A ｢でも、最初から分かっていたことなので…｣
そう呟いた彼女は辛そうに手紙を見つめながらまだ涙が流れる瞳を細めた
〜教会〜
誰もいない静かな建物に呼び出された黒髪の少女はゆっくりと歩いてくる。彼女の瞳はまっすぐと前を見つめていた
A ｢何だろうこれ…｣
彼女の目の前に立つオオカミくんの右手は、彼女に赤い手紙を差出している
Aはその手紙を受け取り、封筒から取りだした白い紙をゆっくりと開いた。
貴方は彼女に決定しました。
オオカミはミンジュ、ジェミンです。
彼女はオオカミの正体を知る人物です。ただし自分の正体や、オオカミの正体を誰かに打ち明けたら、その時点で失格となります。
A ｢……｣
滝 ｢Aちゃんが彼女だったんだ……｣
神 ｢全然そんな素振り見せなかったですよね｣
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hichaco(プロフ) - 奈胡（元jen）さん» コメントありがとうございます🕊️♡タイトルはお借りして、内容はオリジナルで書かせて頂きました🫧 (2月16日 22時) (
レス) id: 20d46a94af (このIDを非表示/違反報告)
奈胡（元jen）(プロフ) - まるで本当にリアリティショーを見ているようでした…！構成などしっかり考えてから書かれたのですか？…すごいです、ドキドキしながら読ませていただきました⭐︎ (2月16日 1時) (レス) @page45 id: 8b083b7e19 (このIDを非表示/違反報告)
hichaco(プロフ) - はなさん» コメントありがとうございます🕊️♡勿論考えてるので楽しみにして頂けたら幸いです🫧 (2月15日 22時) (レス) id: 20d46a94af (このIDを非表示/違反報告)
hichaco(プロフ) - 雨さん» コメントありがとうございます🕊️♡ここはこだわった部分なので嬉しいです🫧 (2月15日 22時) (レス) id: 20d46a94af (このIDを非表示/違反報告)
hichaco(プロフ) - 祐莉さん» この作品を読んで下さり、有難うございます🕊️♡是非本編を読んでみて下さい🫧 (2月15日 22時) (レス) id: 20d46a94af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：hichaco | 作成日時：2023年10月5日 21時
