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【3人目の女子】
ミンジュ
浜辺に立つ彼女の元へ向かう黒髪の少年。
遠くから真っ直ぐ歩いてくるチソンの形の良い唇はキュッと結ばれていた
横 「ミンジュちゃんだ……」
飯 「チソンお願い！」
寒空の下、ミンジュの目の前でチソンはゆっくり立ちどまった。
オオカミの着ぐるみを身にまとった彼女を見つめる彼は目を細めて微笑み、口を開いた
JS 「チソンです。ミンジュヌナですか？」
オオカミの姿の彼女はこくりと頷く
JS 「この半年、僕はヌナに出逢えて本当にいい思い出になったし、楽しかったです。いつも優しくて、尊敬できて、でも少し抜けてて、笑顔が可愛いヌナが大好きです。ヌナがオオカミちゃんじゃないって信じてます。」
そう愛おしそうに言った彼はミンジュの前に右手を差し出した
滝 「ミンジュちゃん渡して！」
飯 「お願い……」
彼女は時間が経っても手を動かさない。その様子にチソンの顔がだんだんと不安気に曇っていく
彼女の手に握られた赤い風船は
空へと放たれた
JS 「そっか……」
飛んでいく風船を眺めながらチソンは悲しそうに笑った
神 「嘘だろ……」
奈 「オオカミ…？」
着ぐるみを纏ったままの彼女はポケットから赤い手紙を取り出し、今にも泣きそうな彼に手渡す
手紙を受け取ったチソンに背を向けた着ぐるみの中から小さな泣き声が聞こえる
そして、彼を残したまま雪の降る浜辺を彼女はゆっくりと後にした
チソンへ
私はオオカミちゃんです。チソンは私にとって1番風船を手離したくない存在であり、1番大切な人でした。
初めて会った時のこと覚えてる？私は最初にチソンと話した時、この人はなんて純粋で真っ直ぐで心が綺麗なんだろうって思ったよ。
チソンは私が辛かった時は励ましてくれたり、喜んでる時は一緒に笑ってくれたり、泣いていた時は見ないふりをしてくれたよね。そんな優しいチソンに私はずっと救われていました。
最後の最後まで本当に沢山辛い思いをさせてしまってごめんなさい。チソンがくれた温もりや思い出をずっと大切にするからね。
ミンジュ
JS 「……」
涙を流しながら手紙を読み終えた彼は冷たくなった白い紙を赤い封筒にしまい、ゆっくりと閉じた
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hichaco(プロフ) - 奈胡（元jen）さん» コメントありがとうございます🕊️♡タイトルはお借りして、内容はオリジナルで書かせて頂きました🫧 (2月16日 22時) (
レス) id: 20d46a94af (このIDを非表示/違反報告)
奈胡（元jen）(プロフ) - まるで本当にリアリティショーを見ているようでした…！構成などしっかり考えてから書かれたのですか？…すごいです、ドキドキしながら読ませていただきました⭐︎ (2月16日 1時) (レス) @page45 id: 8b083b7e19 (このIDを非表示/違反報告)
hichaco(プロフ) - はなさん» コメントありがとうございます🕊️♡勿論考えてるので楽しみにして頂けたら幸いです🫧 (2月15日 22時) (レス) id: 20d46a94af (このIDを非表示/違反報告)
hichaco(プロフ) - 雨さん» コメントありがとうございます🕊️♡ここはこだわった部分なので嬉しいです🫧 (2月15日 22時) (レス) id: 20d46a94af (このIDを非表示/違反報告)
hichaco(プロフ) - 祐莉さん» この作品を読んで下さり、有難うございます🕊️♡是非本編を読んでみて下さい🫧 (2月15日 22時) (レス) id: 20d46a94af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：hichaco | 作成日時：2023年10月5日 21時
