ATTENTION 1 ( wonwoo ) ページ3
*
私の彼氏は、ゲームが大好き。そう、私よりも…。
雑誌でデートにおすすめディナー特集を見ていた時も。
「ウォヌ、みて！このお店めっちゃ美味しそうだよ、今度行かない？」
「あー、ごめん。あんま好みじゃないかも。」
「見てないくせに…。」
美容室から帰ってきた時も。
「ちょっとイメチェンしたくて〜。」
「うん、いいね。」
「…見てないくせに！」
「今手離せないんだよ、ちょっと待って。……オッケー、お、可愛いじゃん。」
「それだけ？！…ウォヌが黒髪が好きって言うから染めたのに。」
「？なんか言った、ってごめんまたしばらく待って。」
デート中も！
「ウォヌ、それでね。昨日バイト先の先輩が…」
「うん」
「しかも、その犬がすっごい可愛くて！」
「うん」
「…それでカツラおじさんがナース服着て私とツーショ撮ったって話なんだけど。」
「うん」
「聞いてないでしょ！ウソだし、最後の！」
「うん」
スマホを、手放せ！バカ！
「っていうことなんだけど、ジュナ！どうしたらいいかな。」
「えぇ…ウォヌ、彼女にもそんなことしてるんだね？」
「ひどいよね！ほんとにっ！」
「うん、こんな可愛い子捕まえておいて！」
か、かわいいかな？えへへ。ジュンはこういう褒め言葉もストレートに伝えてくれるから一緒にいて自己肯定感上がるんだよな。
「どうにかしてあのスマホを壊したい…ゲーム全部アンインストールしてやりたい…。」
「そんな事したら、最悪別れ話だからやめておいた方がいいよ。」
「ウッ」
じゃあどうやってあのゲーム中毒から私に関心を持ってもらえるようにしたらいいんだ！
「あっ、こんなのどうかな？」
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作者名：あった懐炉 | 作成日時：2024年2月11日 21時
