LOML (ページ2)

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次の日、朝席に座ってカバンを下ろしたところで隣に立っている人に「おはよう！」と声をかけられる。ぱっと見た感じ知り合いではなかった気がしたのだが、声は聞き馴染みのあるものだった。そこで初めて顔を上げて、声の主を見て思わず瞠目する。

「す、すにょん？」

「やー！A！昨日はごめんな〜。」

「うん、うんそれはいいんだけどね。どうしたのその頭……。」

昨日まできらきらの金髪だったスニョンが、なんと、黒髪になっている。昨日の用事はこれだったのか。

「んー。なんとなく、気分？ふぃーりんぐ？」

「…そっかあ。似合うね」

「マジ！似合ってる？へへ」

うれし〜、とお得意のヘムチスマイルを繰り出してきたので、とりあえずほっぺを摘んでおいた。

今までは金髪！チャラ！近寄り難い！みたいなイメージだったスニョンが黒髪になって、周りの女子たちがなんだかソワソワしているのを肌で感じる。
……別に、友達がモテるなんていい事なんだけど、ちょっとモヤっとしたのはなんでだろう。

「んぁ、なんらよ〜」

「なんかむかついた。ごめんごめん。」

「はぁ？！……昨日のドタキャン、怒ってる？」

「んーん、それはぜんぜん。」

ただ、昨日たまたまミンギュたちと黒髪が好きなんて話をしたあとだったから少し意識してしまっているだけだろう。
スニョンが本格的に落ち込む前に切り替えていかなければ。

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(「えーっ！ヒョン、本当に黒髪になってるじゃないですか！」

「ん、まあな！てか本当なんだろうな？アイツは黒髪信者でかつて好きになった男は全員黒髪、今も尚、黒い髪の毛が靡くのをみるとときめいてしまう…っていう話は。」

「まあだいぶ盛ってるね。」

「ちょっと、ちょっとだけです！」

「1パーセントくらいしか合ってないけどね。99パーセントをちょっとと言うならそうかな。」

「ミンギュ……お前……」)

fin

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