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｢戻りました〜｣
MG｢ヌナ〜！おかえりなさい！｣
休憩から戻ると一目散にミンギュが駆け寄って来た。その様子を見て“うちの愛犬も私が帰宅したらこんなんだな･･･”と他人事のように思い返す
MG｢ヌナおなかいっぱい食べました？｣
｢食べたよ〜？｣
MG｢よかった！これで午後も頑張れますね！｣
そう言って尖った犬歯を見せながら笑うミンギュは見た目も中身も完璧なわんこっぷり
SC｢お〜、おかえり〜。休憩上がりに申し訳ないんだけどAには急務ができました｣
｢･･･なんですか｣
またこの店長は･･･次は何を言い出すつもりだと少しムッとした顔をしてみる
SC｢〇日からお客様にクーポン配布することになったからネットチラシアップしといて〜内容は〜･･･｣
ネ ッ ト チ ラ シ ！
ネットチラシについては一応全て私の担当になっている。まぁ、他に出来る人もいないからなんだけど･･･
｢わかりました。ではその内容で今日中に上げときます｣
SC｢頼む！よろしく〜｣
MG｢･･･？ヌナお仕事ですか･･･？｣
一段落してミンギュに向き直ると、まるで捨て犬顔負けのしょんぼり顔でこちらを見ていたので思わず息が詰まる。我が家の愛犬にもこの顔をされると困るのだ･･･
｢ごめんね？えっと、どうしようかな･･･｣
一言ミンギュに謝り、このミンギュを誰に見ていてもらおうか頭を悩ませていると、ミンギュから声を掛けられた
MG｢パソコンの仕事ですか？｣
｢うん、ネットチラシに記事をアップしなきゃいけなくて･･･｣
MG｢他の人は出来ないんですか？｣
｢ん〜･･･一応他の人にも教えたことあるんだけど、みんなそれぞれ忙しいし疎くてね｣
MG｢じゃあ俺ができるようになります！そういうの得意なので！｣
さっきまでとてつもなくしょんぼり顔していたミンギュが次はドヤ顔で私にそう言った。表情コロコロ変わって面白いな･･･
｢それはありがたいんだけど、ミンギュ他に覚えなきゃいけないこと沢山だよ？｣
MG｢ヌナのお手伝いがしたいんです〜だめですか･･･？｣
だから捨て犬みたいなその顔には弱いんだって！と心の中で叫び、深呼吸してからミンギュに向き直る
｢じゃあ店長に聞きに行って、いいよって言われたら教えてあげる｣
MG｢･･･！ほんとですか？行きましょう！今すぐに！店長〜！！！｣
ミンギュは私のその言葉を聞くと一気に目を輝かせ、肝心の私を置いてバックルームから出ていってしまった
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作者名：Midyu | 作成日時：2017年10月13日 2時
