ミンギュとヒモ( 2 ) ページ37
｢ただいま｣
｢あ、ヌナ今日は早いね？！って、また髪の毛濡れたまま！｣
｢だってミンギュ乾かしてくれるでしょ？｣
｢そうだけど･･･早くおいで｣
そう言うミンギュは呆れたような顔をしているけど、その手には既にドライヤーが握られていて。何だかんだ言ってももう習慣になってるんだな、と思うと少し面白くなった
｢ミンギュの大きい手で髪乾かしてもらうのが1日の中で一番幸せ｣
｢ふふ、そう？ほんとにヌナは俺に頼りっきりだな〜｣
｢うん、ミンギュの手暖かいし、ミンギュにお世話してもらうのが幸せすぎて自分じゃやる気起きないの〜どうしてくれるの｣
｢俺がずっとお世話して面倒見てあげるよ｣
｢なにそれぇ〜めっちゃとくべつじゃん･･･｣
｢そうだよ〜ってヌナ、もしかして眠い？もう少しで終わるから待ってね｣
｢んーん、へいき･･･｣
うとうとしていると頭の上から“よし、カンペキ！”という声が聞こえてふと起きる。
｢ごめんミンギュ寝てた･･･終わったの〜？｣
｢終わったよ。さて、明日も仕事でしょ！そろそろ寝るよ〜｣
｢ありがとう〜髪の毛ふわふわサラサラだ！ミンギュショップやっぱすごい〜｣
｢ふふ、ありがとう。それにヌナの髪の毛細くて柔らかくていい子だからね〜扱いやすいの｣
｢髪の毛がいい子ってなに〜( 笑 )｣
他愛もない話をしながら二人でベッドに向かう。私はミンギュを飼うまで一人暮らしだったためベッドはシングル。狭いから買い換えようかと提案したら“こっちの方が暖かいからいい”と却下されたのでそのまま
｢はあぁ〜お布団つめたい！｣
｢ミンギュ〜ぎゅってして｣
｢はいはい〜ヌナあったかくな〜れ！｣
｢･･･まださむいよ〜ミンギュ本気出して｣
布団が寒くてすぐには眠れそうになかったため引き続き他愛のない話をする。その間もミンギュは私だけでも暖かくなるように隙間なくハグをしてくれる
｢ヌナ大好き、いつもありがとう｣
｢ん？こちらこそ毎日ありがとう｣
｢俺、これからも頑張るね｣
｢ん･･･わたしもがんばるよ･･･｣
眠くて意識が遠くなって行く中、いつも通りミンギュの不安そうな声が聞こえた
｢ヌナ、終わりが来るまではそばにいさせてね｣
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作者名：Midyu | 作成日時：2017年10月1日 4時
