スングァンとホットケーキ ページ30
「スングァナのほっぺホットケーキみたいだからホットケーキ焼こ」
日曜日の朝ごはんを迷っている時にふとスングァナの顔が目に入ったのでそう言うと
「エッ、ちょっとそれどういうこと?!」
案の定すごい勢いで食いついてくる。どういうことも何も、そのままの意味だ
「むちむちで美味しそうだなぁって意味」
「てっきり僕の事を焼きたいのかと」
「スングァナ焼いてもブニブニしそうだからいい」
「ブニブニ」
自分のほっぺを両手でぐいぐいしながら“ブニブニって・・・ブニブニ・・・”と小さくショックを受けている様子
「ブニブニスングァナもかわいいよ」
「せめてプニプニにして」
「お歌が上手いし口開けば面白いし背丈も可愛いよ」
「プニプニにしてってば!」
フォローしているのに満足いかないスングァナ。ブニブニなんて言葉のあやなのに
「プニプニスングァナもかわいい」
「うん」
「焼くとブニブニ」
「だから!もう一番おっきいの食べる!!」
「ごめんて」
そう言ってるうちに1回目のホットケーキが焼き上がり、スングァナは光の速さで一番大きいホットケーキを自分のお皿に取る
「アッずるい!」
「早い者勝ち〜」
「だからブニブニなんだよ」
「そんなブニブニぶーちゃんが好きなんでしょヌナは」
「なんでバレてんの」
「ヌナのことなら何でもわかります〜」
ドヤ顔しながらスングァナはホットケーキを口いっぱい頬張る。丸っこい顔がさらに丸い
「ぶーちゃんのくせに生意気」
「はいはい、いいから2回目焼いて。なくなっちゃう」
そんな少し生意気なところが可愛くて好きなんて言葉をホットケーキと一緒に飲み込んで急かされるまま2回目を焼きはじめた
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作者名:Midyu | 作成日時:2017年10月1日 4時