憧れの君とふたり。5

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ふと、マンションに帰ろうと思って帰り



溜まった郵便物を部屋に入れて



2週間ぶりくらいに部屋の空気を入れ替えて掃除機をかけたりする。



あの日からえいきに別れを告げてから1ヶ月くらい経とうとしていた。



クリエイターのみんなからはどうしたの？とか来ていたけれど



別れたのって返事を返している。



ひさびさにコラボしたみかやはじめくん、セイキンさん水溜りボンドやマホトくんにも心配されたが苦笑しておいた。



郵便物を確認すると茶色い封筒はもう来ていなかった。



アバンティーズも元気よく活動しているみたいで安心している。



エイジくん達の動画を見ると切なくなるけれど、



面白くてみてしまう。



アバリスじゃん。とか思って笑ってしまった。



エイジの声が耳に残っている。



Aって優しく呼ぶ声や



酔っ払ってAちゃーーーんとか言う声



私を抱く時のセクシーな声。



Aはため息をつくとスマホを置いて窓から外を見た。



久々に自分の部屋で動画を撮り編集する。



エイジ君がいないだけで



えいきが隣に居るだけで



こんなにも自分の世界に色がなくなるとは思っていなかった。



Aは、歌詞が思いつき



椅子に座りノートにざーっと書き込む。



A「失恋の曲ばっかりじゃん‥」



失恋アルバムでも出そうってセイキンさんに言うか笑と思いながら連絡するとちょうど何曲か聞いて欲しいと言われてセイキンさん宅に向かい



まだピアノだけの曲を何曲か聞いた。



セイキンさんは歌詞を見て



まだAがエイジの事を好きなのを悟ったけれど



何も言わずに見守ろう。と思った。



セ「これはこの歌詞でどう？」



一晩で6曲もデモができて、



練習と言ってたAの歌声を密かに録音していた。



セ「Aちゃん、もうおしまいにしよう！」



A「あ、朝になりましたね。」



セ「集中してたからね！続きは今度にしよう！」



A「はい！」



セ「Aちゃん、Aちゃんも幸せになる権利あるんだよ」



A「‥そう、ですかね？」



朝になり作業を終わりにしてAは帰宅していった。




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