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「....ねぇ涼介、降りよう?」
この電車に乗るな。と直感が働いた
ただ涼介は一向に降りようとはしてくれない。
「....ゆーとは、俺がいなくても大丈夫?」
「...は...」
彼から飛び出したのはそんな思いがけない言葉だった
「ほんと泣き虫でさ、りょーすけぇって
ずっと言ってたから。ふふ可愛いかったな」
懐かしい思い出を口にして昔から変わらない
綺麗な顔で微笑んだ
「.....大丈夫なわけ、ないじゃん」
誰が想像できるだろうか
大切な、そばにいたい人がいない世界など
「ずっと一緒に居て。まだ俺泣き虫だからさ、
行かないで....」
ガキみたいって思ってくれていいから。
現実を見せないで。
お別れの言葉なんて言わないで。
「...そうだね、ほんと泣き虫。」
ボロボロと溢れる俺の涙を両手を伸ばして拭ってくれた
「っだから、はやく降りよっ........!!?」
いきなり涼介に肩を押されて、俺だけホームに転がる
そして、虚しい音を立てて電車の扉が
閉まった
「涼介っ!!!!」
扉を叩いても、引っ張っても開かない
「ゆーと」
扉のガラス張りのところから
涙でぐちゃぐちゃの涼介の顔が見えた
「っ.....ゆーと....大好きだよ...」
扉越しにはっきり聞こえた
1番聞きたかった言葉。
電車が動き出して
地面がズレていく
「まって、まって涼介、まって」
遠ざかって消えていく
「......俺も、ずっと....」
1人取り残された駅のホームに
響いたのは独り言
夜が崩れていった
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。_。(プロフ) - ありがとうございます!!拙い文章力ですがよろしくお願いします!! (2020年8月28日 18時) (レス) id: ecbe736c3a (このIDを非表示/違反報告)
ぽん - そうなんですね!笑これからも頑張ってください! (2020年8月27日 9時) (レス) id: bc5904160a (このIDを非表示/違反報告)
。_。(プロフ) - なんてうれしいお言葉っ、、!自分も毎回ytymちゃんで妄想しながら聴いて号泣してます笑(やばい) (2020年8月24日 23時) (レス) id: ecbe736c3a (このIDを非表示/違反報告)
ぽん - やっぱりそうですよね!今までただの遠距離カップルの曲として聞いていたんですけどこのお話読んでから聞いたらもうこのytymちゃんでしか考えられなくなってしまいました(?) (2020年8月24日 20時) (レス) id: bc5904160a (このIDを非表示/違反報告)
。_。(プロフ) - コメントありがとうございます!!そうです、あの曲です笑あの儚い夏の夜の雰囲気が大好きで。。思わずお話にしてしまいました!読んでいただいて本当に感謝です!! (2020年8月24日 18時) (レス) id: ecbe736c3a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:。_。 | 作成日時:2020年8月2日 21時