私と、ヤンデレ彼氏の日常。【歌い手】

日常:１８ ページ20

〜次の日〜


いつものように玄関を出ると……

まふくんがいた。

……朝から会うなんて。

まぁ約束はしてはいたが……


とりあえず、いつものように挨拶をする。

貴『…おはよ、まふくん』

まふ「……おはよ」

と言ってそっぽを向いてしまった。

……嫌いに…なったのかな。


…あれ？……

なん、で……。

まふ「……えっ…！？A…？何で泣いてんの…？」

貴『わ、分からない…っ…本当、に…っ』

手で拭っても涙が出続ける。


…何でだろう…？

私は、まふくんの事、本当は好きじゃなくて。

ただ今すぐ別れたくて。

そう思っていた、筈なのに。



もしかして……悲しんでるの…？私……


やっぱりまふくんがいないとダメなの…？


(ギュッ…)

優しく抱きしめられた。

これは……まふくんの、匂い……


まふ「……ごめん。何で泣いてんのか分からないけど……絶対、俺のせいだよね…ごめん」

貴『……ううん……っ…こっちこそ…ごめん、ね』


だんだん涙が止まらなくなってきてしまった。

朝から泣くなんて、なんて不調なんだろう。

目腫れるよこれ。


まふ「…もう泣くなって。目腫れるよ？…ってもう腫れてるけど…」

貴『えっ…！？嘘！？』

目の周りを手で慌てて当ててみる。


いきなり、まふくんが笑い出した。

貴『ちょっ！なに笑ってんの！』

まふ「ご、ごめんごめんwww何かwww変な動きだからwwwついwww」


なんて笑いながら言っている。

私もつられて笑ってしまう。

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