私と、ヤンデレ彼氏の日常。【歌い手】

日常:１６ ページ18

〜年上幼馴染の目線＿＿…〜


俺は信じられなかった。


あのまふが。

Aをずっと見て、ずっと一緒にいないとダメだったまふが。

Aと………"別れたい"？

Aは嬉しかったのか…

それとも悲しかったのか。


…多分Aの事だからきっと、"悲しかった"のだろう。

だって相手はまふだし。

逆らえば何されるか分からない。


まふが俺の家に来て真っ先に教えてくれたのは……


まふ「僕、Aと喧嘩しちゃった」

絶対嘘だとすぐ気づいた。

喧嘩する理由なんてあの2人にはないし。


でもそんな事言ったところでまふがどうなるのか分からない。

普通に「えっ」だけしか言わなかった。


すると、俺のiPhoneのバイブが鳴った。

見てみると、Aからだった。


…まふかな。


ドキン……


と心臓が鳴った。

なんだろうこの気持ち……

もしかして…俺は……


Aの事……

好きなのかな……

昔から好きだったけど……そんな恋愛感情なんて持ってるわけなかった。

友達として好きだった。

でも今ではきっと、異性として好きなのかも。


なんて考えながらまふを見てみる。

まふは何故か凄く、嬉しそうな顔をしながら電話をしていた。

……だってAの彼氏だもんね。


まふ「…A………今日はもうそっちに行けない……明日、迎えに行くね。じゃあ…」


天月「……良かったね。A、全然気にしてなかったじゃん」

微笑みながらまふに話しかけた。

まふもさらに微笑んで頷いた。

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