7話 ページ8
「じゃあ、よろしくね〜!」
「あ、結局置いていかれるんだ……」
「お金はまた今度請求するから、後はお若いお二人で!」
なんやかんや丸め込まれて、この顔の良い酔っ払いを押し付けられてしまった。他の先輩方も帰ってしまうらしい。
「ほら、甲斐田。私たちも帰るよ」
「んん……」
声をかけると、地面に伏せっていた甲斐田が体を起こした。
あ、酔いが覚めてきたのかなと思って、声をかけようとして。
「………柚木」
「なに、」
その時だった。いきなり、目の前が暗くなった。
………違う、これ甲斐田の羽織だ。
ふわっと暖かさが体を包んで、背中に何かが回される感触。まるで誰かの腕のような。
えっと、つまり。どういうこと?
回らない頭を必死に回して、私は一つの結論に辿り着いた。
ーーー私は今、甲斐田に抱き締められている。
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ほの(プロフ) - めちゃくちゃ面白すぎます!無理しない程度に投稿頑張ってください! (2023年3月30日 13時) (レス) @page20 id: 00bdaf2ca5 (このIDを非表示/違反報告)
裏波(プロフ) - 柊羽さん» 読みやすい…!?嬉しいお言葉、ありがとうございます❣❣ (2023年3月5日 15時) (レス) id: 83035580da (このIDを非表示/違反報告)
裏波(プロフ) - youさん» わ、嬉しいです…!ありがとうございます!! (2023年3月5日 15時) (レス) id: 83035580da (このIDを非表示/違反報告)
柊羽(プロフ) - とても読みやすくて毎話ドキドキしながら読んでます😳大好きです❗️これからも応援してます💕 (2023年2月26日 0時) (レス) id: 7b1698db4a (このIDを非表示/違反報告)
you(プロフ) - ここからどうなるのかwkwkです。これからも応援しております〜♪ (2023年2月10日 14時) (レス) @page18 id: 2c07f96897 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:裏波 | 作成日時:2023年1月25日 12時