15話 ページ15
「へぇ。ふーん」
「ええ、なにその顔………?」
「いや、Aちゃんも遂にここまで来たかぁ、と。」
翌日のランチタイム、私はまた藤士郎とご飯を食べていた。そこで話した昨夜の一部始終。
だが話を進めていくにつれて、藤士郎の顔がどんどんニヤニヤしていっている。何故。
理解出来ない物を見る目を向けていると、これ見よがしに溜め息をつかれた。
「もう、本当に鈍いよね。そろそろ気が付いても良いと思うんだけど。」
「唐突な悪口。………えっ、何?何に?」
「わかんないの?本当に?」
澄んだ菫色の瞳が、私を射抜いた。
「でも本当は、もう気が付いてたりするんじゃない?」
………何の話だろう。分からない、けど。
なんだか嫌な予感がした。胸の奥で渦巻いている、不思議な気持ち。
これ以上は踏み込まないほうが良いと思った。
「………藤士郎、デザート頼む?メニュー豊富らしいよ。ほら、ステーキとかハンバーグとか」
「うん、なんて?」
混乱と動揺で支離滅裂なことを口走ってしまった。まあ良っか。
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ほの(プロフ) - めちゃくちゃ面白すぎます!無理しない程度に投稿頑張ってください! (2023年3月30日 13時) (レス) @page20 id: 00bdaf2ca5 (このIDを非表示/違反報告)
裏波(プロフ) - 柊羽さん» 読みやすい…!?嬉しいお言葉、ありがとうございます❣❣ (2023年3月5日 15時) (レス) id: 83035580da (このIDを非表示/違反報告)
裏波(プロフ) - youさん» わ、嬉しいです…!ありがとうございます!! (2023年3月5日 15時) (レス) id: 83035580da (このIDを非表示/違反報告)
柊羽(プロフ) - とても読みやすくて毎話ドキドキしながら読んでます😳大好きです❗️これからも応援してます💕 (2023年2月26日 0時) (レス) id: 7b1698db4a (このIDを非表示/違反報告)
you(プロフ) - ここからどうなるのかwkwkです。これからも応援しております〜♪ (2023年2月10日 14時) (レス) @page18 id: 2c07f96897 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:裏波 | 作成日時:2023年1月25日 12時