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1話 ページ2

「誰か、ここの文字読める人居ない?」

「古代文字?それは多分ね………」



「皇都から要請されてた研究、期限明日だぞ?!」

「マジ?!あいつら、人の事こき使いやがってぇ……」



ざわざわ。ざわざわ。昼下がり、いつも通りの研究室だ。



「…………き」



人の事を観察している場合じゃない。私も目の前にある書類の山を片付けなければ。



「ゆずき」



にしても大変だ。先程まで仮眠を取っていたら、いつの間にか書類の山の一角が崩れていた。

掃除しないと。いやまずこれらを何とかしないと…



「ねえ柚木!!!」

「っわ」

「もー、やっとこっち見た!ずっと呼んでたのに」



いつの間にか目の前にいた和服の男。腰に手を当て、困り眉で仁王立ちしている。



「ぜーんぜん気が付かなかった。ごめん、


甲斐田」


「まあ良いけど……。そう、昨日貸した論文、返してくれない?僕の方でも使わないといけなくなっちゃって」



……………あれ



「ろん、ぶん…………?」

「………おいお前、まさか」



顔色を変えた甲斐田からすうっと目を逸らし、そっと一角の崩れた資料の山々を指差す。



「いやちょっと待って10分待って。多分こっちの山にあるから、崩れてない方の」

「日頃から整理しろって僕何度も言ってるだろ!!!」

「ごめーーん!!」



結局しばらくお説教された。

整理整頓に関して壊滅的な私が几帳面な甲斐田に叱られているのは日常的な光景であるため、他の研究者も対して興味を示さない。誰か助けてくれても良いのに。

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ほの(プロフ) - めちゃくちゃ面白すぎます!無理しない程度に投稿頑張ってください! (2023年3月30日 13時) (レス) @page20 id: 00bdaf2ca5 (このIDを非表示/違反報告)
裏波(プロフ) - 柊羽さん» 読みやすい…!?嬉しいお言葉、ありがとうございます❣❣ (2023年3月5日 15時) (レス) id: 83035580da (このIDを非表示/違反報告)
裏波(プロフ) - youさん» わ、嬉しいです…!ありがとうございます!! (2023年3月5日 15時) (レス) id: 83035580da (このIDを非表示/違反報告)
柊羽(プロフ) - とても読みやすくて毎話ドキドキしながら読んでます😳大好きです❗️これからも応援してます💕 (2023年2月26日 0時) (レス) id: 7b1698db4a (このIDを非表示/違反報告)
you(プロフ) - ここからどうなるのかwkwkです。これからも応援しております〜♪ (2023年2月10日 14時) (レス) @page18 id: 2c07f96897 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:裏波 | 作成日時:2023年1月25日 12時

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