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夢主side

ピロン、と軽快な音で通知を告げたのは私のスマホ。
うらたさんとのアニメが評判だったお陰で来ていた次のアニメの台本を静かに閉じ、ちらりと視線だけ投げる。
相手はセンラさんだった。

“明日一緒にカラオケ行かへん?”

即座に行きます、とだけ返信する。だって、センラさんの生歌だよ?断る理由が無い。
直ぐにまたメッセージアプリが通知を告げる。

“みんなもおるから〜”

送られてきたメッセージを見たって、動揺することは...ない。
だ、大丈夫。ただの知り合いなんだから、全く問題はない。ノープロブレム。うんうん。
そもそもセンラさんからの誘いに乗った時点で人数なんて大した問題ではないか。
今までの私なら活動者を応援する立場でそんなことは、とうじうじ悩んでいたが、センラさんも活動者だからと壁を作られるのは嫌だと言っていたし、と半ば自分に言い聞かせるようにして頷く。
きっとファンに知られたら炎上どころの騒ぎでは収まらないから、そう信じたいだけなのかもしれないけれど。

「普通に話せるかな...」

心配なのは、揉み消すと決めた今、うらたさんに対して上手く接することができるかどうかだ。
何も、親しくする必要はない。仲良くお喋り...なんてしていたら何時まで経ってもうらたさんへの気持ちは燻り続けるだけだから。
この感情を無くすには関わらないのが一番だ。あれほどまで改善したいと思っていた素っ気ない態度も、この状況下では上手く働いてくれるなんて、皮肉なものだ。

「こんな気持ち、はやく無くなってしまえばいいのに」



その呟きが酷く嘘っぽく聞こえた事には気づかない振りをしよう。

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- 初めまして、とても良い作品ですね。更新停止となっていますが、投稿されるまで待ちたいと思います。 (2020年1月16日 18時) (レス) id: 393bcdab68 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ねむ | 作成日時:2019年4月5日 21時

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