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Aside
『春ちゃんおっそいなぁ……』
現在19時12分。約束の19時から12分も過ぎている。
私が勝手に19時と決めてしまったからあまり強くは言えないけど、12分は長すぎないか??
と、その時、私の方に向かって、パーカーのフードを深く被ったマスクをした男の人がやって来た。
そのフードの後ろからは、ピンク色の髪の毛や耳に大量に空いたピアスが見える。
え、嘘でしょほんとにこの人が春ちゃん??
?「よォ、久しぶr…」
『ど、どちら様でしょうか!?私は他の人を待っているんですが……』
春「おいおい、幼馴染みの顔も忘れちまったのかァ?俺が春千夜だぞ?」
『え……?嘘でしょ絶対嘘だ私の幼馴染みの春ちゃんはこんなイケメンじゃなかった!!』
春「あ?昔がイケメンじゃねェって言いてェのかゴラ??俺は昔からイケメンだろうがくそが。おかしいと思うならこの傷見てみろ」
そう言うと、春ちゃんは乱暴にマスクを取った。
そこには、昔マイキーに付けられた口元の傷がしっかりと残っている。
『えぇ……ほんとだ……春ちゃんだ…………』
春「だからそう言ってんだろうが!!…………はァ、とりあえず駅を出ようぜ。ここにはあまり居たくねェんだ」
『ん、わかった』
春ちゃんの発言に少し引っ掛かりながらも、私達は駅近くの公園に行った。
春「ほら、お前はそこのベンチで座ってろ。俺が飲み物買ってきてやる」
『おぉ〜ありがとう。昔より女の子の扱い上手くなったね。沢山彼女いたの?』
春「うるせェ馬鹿、黙って待ってろ」
『はは、でもやっぱり口の悪さは相変わらずなんだね〜(笑)』
自動販売機に向かって行く春ちゃんの後ろ姿を見ながら、私は何処と無く懐かしさを感じた。
それでも、8年の間に春ちゃんは結構変わったんだと思う。パーカーの下から見えるズボンはとても高級品だ。
『なーんか、前よりも遠くに行っちゃったなぁ……』
そう呟いた私のもとに、春ちゃんはコーヒーとカフェラテを持って戻ってきた。
春「お前はカフェラテだろ?」
『流石わかってるね、そうですカフェラテください』
春ちゃんは黙ってカフェラテを投げてきた。この野郎、普通に渡せばいいじゃんか。
少しイラつきながらもカフェラテを口にする。
『……ん?』
私は、甘いカフェラテの味と一緒に突然睡魔に襲われた。
あれ?と思った瞬間、私は眠りに落ちてしまった。
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桃浦(プロフ) - ゆいとこさん» わああとても嬉しいお言葉ありがとうございます!のろのろ亀さん更新ですが頑張って書かせていただきますね✨ (2022年11月9日 20時) (レス) @page17 id: 25d3ac3089 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいとこ(プロフ) - ものすごくおもしろかったです!!自分もこんな風に小説を書きたい… 無理せず更新がんばってください!!! (2022年11月9日 16時) (レス) @page17 id: e4df59fc58 (このIDを非表示/違反報告)
桃浦(プロフ) - 推しに貢ごーぜ?さん» 早速リクエストありがとうございます〜!とても面白そうです✨是非書かせて頂きますね! (2022年10月23日 23時) (レス) id: 25d3ac3089 (このIDを非表示/違反報告)
推しに貢ごーぜ?(プロフ) - リクエスト何ですけど、梵天の皆がドッキリをしかけて夢主に嫌われて全力で許してもらう的な物語はどーでしょうか? (2022年10月23日 22時) (レス) @page15 id: 841b068e25 (このIDを非表示/違反報告)
桃浦(プロフ) - 莉夢#梵天の信者さん» 莉夢さん!!そうですよ皆さん気を付けましょう間違い電話はなるべくしないようn(( ありがとうございます〜!更新頑張りますね!! (2022年9月18日 2時) (レス) id: 25d3ac3089 (このIDを非表示/違反報告)
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