間 違 い 電 話【梵天】

1日目. ページ17

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Aside


『え、えっ、蘭さん！？今何が起きたの！？ちょっと頭が追い付いてないんですが！？』


目の前に広がる蘭さんのパジャマ(シャツ)。呼吸をする度に香る蘭さんの匂い。ガッチリ掴まれている腰と肩。


私は、今何が起こったのか理解できずにいた。



えーっと？とりあえず状況を整理しよう。まとめるとこんな感じだよね。

私は蘭さんを起こすために部屋の前で声を掛けた→でも返事はなかったので次の部屋に行こうとした→そうしたら誰かに引っ張られ蘭さんの部屋の中に倒れた



…………ん？やっぱり意味がわからないな？？これほんとにどういう状況？誰か教えてくれませんかね？？




蘭「……っく、………くく、……くくくく………」


私が慌てる中で、微かに聞こえた笑い声。それは間違いなく蘭さんの声だった。



『あ、今の声蘭さんですよね！？起きてたなら返事くらいしてくださいよ！！』


蘭「…………あーー、眠いなあ…俺もうちょっと寝ようカナー………(棒)」


『はあ！？何言ってるんですか寝ないでくださいよ！！こんな所誰かに見られたら……私絶対恥ずかしくて頭爆発する……！！！』





そう言うと、何故か蘭さんはさっきよりも強く抱き締めてにやにやしながら私の顔を覗いてきた。



蘭「……へー？？イイコト聞いちゃったなあ、誰かに見られたらAちゃん恥ずかしくて頭爆発しちゃうんだって？じゃあ本当にこのまま寝ちゃおっかな〜？」


『………………！！！』


蘭さんの言葉を聞いた瞬間、自分の顔がみるみる熱くなっていくのがわかる。


蘭「あ、めっちゃ赤くなってるじゃーん♡かーわい♡」

　








『………………竜胆さーーーん！！！！』


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