5取り合い ページ5
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厨房の端で隊長たちが物凄い覇気を纏いサッチに詰め寄る。さすがの状況に、サッチも冷や汗をかいて弁解をしていた。
「泣かしたのに変わりは無ェ‥サッチ何か言い残す事は無いかい」
「こんなやつに言葉なんていらねぇ‥！」
青い爪と炎がちらつき、サッチの悲鳴が響き渡った。それと同じ頃、ナース室で幾分か落ち着いたA。ナース長のシアラとナースの姉たちと大きなベッドに座って話をしていた。
『ん、もう大丈夫‥』
「ダメ。しっかり冷やさないと‥あなたもっと自分の魅力に気が付かないといけないわ」
「ほんと、Aって可愛いわよね！隊長さんたちがメロメロなのわかる‥」
Aの赤くなった目元に濡れタオルを当てるシアラ。皆、心配そうに眉を下げている。
『‥サッチがかっこよく見えたなんて私ヤバイね』
「まぁ顔はいいけど‥」
「性格があれじゃぁね」
「いいなぁ〜私もされたい！」
横で顔を赤くしてキャーキャー言ってるアメリア。仲良しのキーシャだっていいなぁと頬を膨らませている。皆私より遥かに可愛くて美人。スタイルもいいし明るく優しくて賢い。そして性格もいい。そんな彼女たちに見向きもしないサッチを思い出し、あんなに怖かった気持ちが一瞬で無くなってゆく。それから沸き上がってきた、サッチに対しての罪悪感。
『姉さん、私びっくりしたからって‥お世話になってるサッチに酷いこと言ったよね。謝ってくる』
「A。よく聞きなさい。もうすぐあなた１８になるわよね？その時に‥女としての事。全て教えるつもりよ。男というものも。今言えるのは、まだ女の子、のあなたに対してね。男は例外なく全員狼よ。気を付けないとあなたのその首に容赦なく噛み付いてくる。隙は見せないで。いつ襲ってくるかわからないのよ‥あなたは魅力的なの。だから本当に気を付けないと」
いつもと違う、真剣な表情のシアラ。いきなり掴まれた肩は少し痛みさえあった。その内容は、世間知らずな自分にも充分にわかる言い方だった。しっかり頷き、一度ナース室を出る。
まだ甲板は皆が盛り上がってそこかしこから歌や盛り上がっている声が聞こえてくる。それは壁一枚向こうなだけのはずなのに、かなり遠くのように感じた。狭い廊下の上から、ジジジ‥と独特な音を立てるぶら下がった灯りは寂しい気持ちを更に掻き立てる。自然と駆け足になり、もう目を閉じても分かる厨房までの道のりを走った。
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嫁子ちゃん。(プロフ) - 読者の皆様！こんにちは(^^)新しいアカウントになりました！末っ子ちゃん更新してますので、私に飛んで楽しんで戴けたら幸いです‥(*^^*) (2021年4月30日 9時) (
レス) id: 8e3cf6a3ac (このIDを非表示/違反報告)
嫁子ちゃん。(aug)(プロフ) - マリンさん» 本当ですか？！嬉しい‥( ｡ﾟДﾟ｡)私も書きながら悶絶しております‥wちびマルコ。マリンさまの為に書きますよ！アカウント変わりましたが続編作りましたのでまた絡みに来てください！ (2021年4月12日 13時) (レス) id: b51500dff7 (このIDを非表示/違反報告)
嫁子ちゃん。(aug)(プロフ) - 蒼鳥さん» 毎回だなんて‥泣ける嬉しい(ToT)ありがとうございます‥！アカウント変わりましたが続編‥書きました！是非ともまた感想教えてください( o´ｪ｀o) (2021年4月12日 13時) (レス) id: b51500dff7 (このIDを非表示/違反報告)
嫁子ちゃん。(aug)(プロフ) - 名無しさん» ありがとうございます！楽しみにしてもらえて光栄です‥！続編、アカウント変わりましたが作りました。良かったら遊びに来てくださいね(^-^)/ (2021年4月12日 13時) (レス) id: b51500dff7 (このIDを非表示/違反報告)
マリン - 二人がくっついて叫んでました(笑)ちびマルコ….！みたいです！ (2021年4月11日 19時) (レス) id: 6f6628a406 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：嫁子ちゃん。 x他1人 | 作者ホームページ：https://Twitter.com/yomeko_zzz
作成日時：2021年3月24日 17時
