35新しい生活(過去) ページ35
■■■■■■■■■■■■■
そー、っと部屋に戻ればコーヒー片手に本を読むローの姿。黙々と本をめくるマルコと重なり、つい頬が緩んだ。ローは何かと彼と被るので少しホームシックになりそうだ。
『ローくん、ありがとう！すっごいお風呂だった、いいなー！』
また入りに来てもいい？なんて口を尖らせて言うものだから思わず微笑んだロー。そんな彼の表情を見て、疑問が浮かんだ。
『あ、ローくんって何歳？私17なの』
「24だ、なんだまだガキじゃねえか」
何よ、ローくんまで子供扱いして！そう言ってプンプン怒るAにデコピンをして１枚のパーカーを渡す。
「朝飯だ、着てついてこい」
そう言って立ち上がった彼に慌ててパーカーを着ながらついていくのだった。食堂に着き、出された食事の適当さに驚き声をあげる。
『ちょっと待って‥この船にコックは居ないわけ？！』
「‥あぁ、居ねぇ。毎日当番で回って適当に作ってる」
その答えに納得し、自分には特別に出されたお粥を一瞬で平らげる。隣で今日の朝食らしい、ジャーキーをかじるローにため息をつき質問した。
『私が教える！‥皆〜！厨房に集まって！』
「馬鹿野郎、病人が何しやがる」
Aの手首を掴み、座れと怖い顔で言うローに見向きもせずちらほら集まったクルーに皆を集めるようにお願いした。
その中にベポも居て嬉しそうに皆を集めにドタドタと食堂を後にする。
『私の所属の４番隊は調理部隊なの！戦うコックさん！こんな食事、見逃せないわ。』
嬉しそうに調理場へ行ってしまったAを見て、少し楽しみになったロー。白ひげの台所事情を少し観察してみるのもいいと思い、よく見えるカウンターへ座り直した。
.
あれよあれよと言う間にAはクルーたちに基本を教え、器用な者たちはすぐに白米と味噌汁、だし巻きを作り終えた。
『シャチとペンギンは料理に向いてるよ、基本は覚えてくれたから一安心‥食べてみて。美味しいよ』
カウンターからこちらを見上げそう言ったAは出来上がった食事を差し出した。ローは黙って受け取り、黙々と口に運ぶ。その姿を見てホッとしたAはにっこり笑ってまた厨房へ戻っていった。
━━━━━━━━━━━━━━━
『海賊王を目指すなら食事も一流でないと！
キッチンも戦場！持ち場を守って健康第一！』
「かっけー！惚れたぜA！」
厨房は本来の活気ある姿を取り戻す。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 507人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
嫁子ちゃん。(プロフ) - 読者の皆様！こんにちは(^^)新しいアカウントになりました！末っ子ちゃん更新してますので、私に飛んで楽しんで戴けたら幸いです‥(*^^*) (2021年4月30日 9時) (
レス) id: 8e3cf6a3ac (このIDを非表示/違反報告)
嫁子ちゃん。(aug)(プロフ) - マリンさん» 本当ですか？！嬉しい‥( ｡ﾟДﾟ｡)私も書きながら悶絶しております‥wちびマルコ。マリンさまの為に書きますよ！アカウント変わりましたが続編作りましたのでまた絡みに来てください！ (2021年4月12日 13時) (レス) id: b51500dff7 (このIDを非表示/違反報告)
嫁子ちゃん。(aug)(プロフ) - 蒼鳥さん» 毎回だなんて‥泣ける嬉しい(ToT)ありがとうございます‥！アカウント変わりましたが続編‥書きました！是非ともまた感想教えてください( o´ｪ｀o) (2021年4月12日 13時) (レス) id: b51500dff7 (このIDを非表示/違反報告)
嫁子ちゃん。(aug)(プロフ) - 名無しさん» ありがとうございます！楽しみにしてもらえて光栄です‥！続編、アカウント変わりましたが作りました。良かったら遊びに来てくださいね(^-^)/ (2021年4月12日 13時) (レス) id: b51500dff7 (このIDを非表示/違反報告)
マリン - 二人がくっついて叫んでました(笑)ちびマルコ….！みたいです！ (2021年4月11日 19時) (レス) id: 6f6628a406 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：嫁子ちゃん。 x他1人 | 作者ホームページ：https://Twitter.com/yomeko_zzz
作成日時：2021年3月24日 17時
