4少女の心 ページ4
．
『エース、私あっちのご飯取りに行きたい！』
真上にあるエースの顔を見上げて早く！と膝を叩く。一瞬エースの表情が変わった気がしたが、気に止めずに立ち上がって料理の並んだテーブルへ向かった。
「よ！A！やっと解放されたか？！」
「次はこっち来いよー！A！」
「ほら、A！好きな食べ物取っといたぜ！」
ちらほら声をかけられ、差し出されたお皿を見て声をあげる。本当に自分の好物や食べたい！と言っていた品ばかりがちょっとずつ彩り豊かに並んでいた。目を輝かせたAは本当に嬉しそうにはにかむ。
『わぁ‥ジェイドありがとうっ』
「っ、バカヤロー礼なんていらねー！」
珍しく真っ赤になったジェイドは慌てて背中を向けて歩いていってしまった。その背中を不思議そうに見つめ、大事に抱えて近くの椅子に座る。
少し離れた場所から見る、おどけて幸せそうに笑う大好きな家族たち。酒瓶が転がる音も大きな喋り声も。全部全部大事で大好きだ。そんな騒動を横目に、一口一口、味わうように食べていると手元に影がかかった。
「今日もお疲れサン。助かったわ、これご褒美のサッチスペシャル！！」
『やったぁ！！ありがとサッチ兄ちゃん！！』
子供のような笑顔で宝物を受け取るように喜んだAを困ったように見つめるサッチ。
「‥‥なぁ、A」
『え、？』
ガシャン、と手から滑り落ちた空のお皿が滑り落ち砕ける。片付けないと‥！頭では分かってるのに、サッチから目が離せない。
いつもよりうんと低い声と知らない目。サッチも整った顔だ。
きっと私の顔は真っ赤で変な顔をしているだろう。そう思うと余計気になってうつむき目を閉じてしまう。
「飲み過ぎて意地悪しちまった！悪いA、殴ってくれぇ！」
一瞬でいつものサッチに戻って、ゲラゲラと笑いながら床に転がっている。それを見て、何だかドキドキしてしまった自分に無性に腹が立って思わず声を張り上げた。
『サッチのバカ‥、バカ！！だいっきらい、‥！』
「え、？！は？‥ちょ！ごめ、ごめん！！」
サッチは驚き目を見張った。
少しでも自分が男だと意識してもらおうと思いした行動は大事なAを傷付けてしまう行動だった。直ぐに駆け寄り謝るがワンワン泣くAはどうする事も出来ない。
．
「おい‥‥A！どうした？！何があった！」
「‥A？大丈夫よ、さぁナース室へいきましょうね」
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嫁子ちゃん。(プロフ) - 読者の皆様！こんにちは(^^)新しいアカウントになりました！末っ子ちゃん更新してますので、私に飛んで楽しんで戴けたら幸いです‥(*^^*) (2021年4月30日 9時) (
レス) id: 8e3cf6a3ac (このIDを非表示/違反報告)
嫁子ちゃん。(aug)(プロフ) - マリンさん» 本当ですか？！嬉しい‥( ｡ﾟДﾟ｡)私も書きながら悶絶しております‥wちびマルコ。マリンさまの為に書きますよ！アカウント変わりましたが続編作りましたのでまた絡みに来てください！ (2021年4月12日 13時) (レス) id: b51500dff7 (このIDを非表示/違反報告)
嫁子ちゃん。(aug)(プロフ) - 蒼鳥さん» 毎回だなんて‥泣ける嬉しい(ToT)ありがとうございます‥！アカウント変わりましたが続編‥書きました！是非ともまた感想教えてください( o´ｪ｀o) (2021年4月12日 13時) (レス) id: b51500dff7 (このIDを非表示/違反報告)
嫁子ちゃん。(aug)(プロフ) - 名無しさん» ありがとうございます！楽しみにしてもらえて光栄です‥！続編、アカウント変わりましたが作りました。良かったら遊びに来てくださいね(^-^)/ (2021年4月12日 13時) (レス) id: b51500dff7 (このIDを非表示/違反報告)
マリン - 二人がくっついて叫んでました(笑)ちびマルコ….！みたいです！ (2021年4月11日 19時) (レス) id: 6f6628a406 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：嫁子ちゃん。 x他1人 | 作者ホームページ：https://Twitter.com/yomeko_zzz
作成日時：2021年3月24日 17時
