23恋煩い ページ23
．
「マルコー‥あとどんくらいだ？」
「あと半日だ、黙ってろい」
太陽が照りつける甲板の手すりにもたれ掛かり、オレンジのハットを顔からずらす。
もう何度目かわからないその問いに、マルコは苦笑いをして答えてやるのだった。
ところ変わって、ここは厨房。
久しぶりの活気で溢れていた。
「Aはいつも星形に切ってたぜ！」
「ピーマンはキライだ、入れるなよ！」
「「あんみつは抹茶アイスに粒あんだ！」」
Aに、少しでも思い出して貰いたい一心でAの好物だったのをどんどん作って行く四番隊たち。
その中には松葉杖のジェイドの姿もあった。
サッチと二人で、昔よく作ったピーマン入りハンバーグを仕込む。幼い日のAが昨日の事のように脳裏に現れる。
「‥期待したらAが重くなっちまう」
「あぁ、皆わかってるさ、今だけだ」
．
「Aは私と寝るのよ？！キーシャはあっち！」
「なによ！私の方が先輩よ？！アメリアこそ譲りなさいよ！」
特に仲が良かったふたりがAの隣を取り合う喧嘩をしている。それを優しい眼差しで見つめるシアラ。
「うふふ‥、楽しみね。きっと不安いっぱいだろうからいつもより優しくしてあげてね」
その言葉に、ふたりは振り向き恥ずかしそうに俯いて返事をする。皆、記憶が消えた末の妹をどうにか支えようと準備万端でその時を待っていた。
．
モビーディックが、久しぶりの賑わいを見せる頃、船の中心。
最も安全な場所に、ある人物が居た。
暗い部屋に目が慣れれば、そこは海賊船とは思えない程の可愛らしい子供部屋。
壁には淡いピンクの花柄の壁紙。窓のない部屋には絵が得意なラクヨウが書いた海が見える窓。天井からぶら下がる、キラキラした飾りはジョズの能力で作ったモビール。ダイヤモンドで出来た贈り物だ。
サッチとマルコが作ったベビーベッド。
【こらA！暴れんない！！すぐ戻るからここに入ってろい！】
【ギャーーー！】
【おいバカ！そんな所噛むなよい！】
いつも敵船が来たらここに放り込んだ。必ず泣きながらベッドの枠に噛み付いて脱走しようとするAを思い出す。至るところにある噛み跡につい笑みが漏れ久しぶりのそこに腰を下ろした。
ジョズが座っても壊れないくらい頑丈な作りは、サッチの要望で。
いつも夜泣きをしたらクルー総出で交代しながら一緒に眠った。
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嫁子ちゃん。(プロフ) - 読者の皆様！こんにちは(^^)新しいアカウントになりました！末っ子ちゃん更新してますので、私に飛んで楽しんで戴けたら幸いです‥(*^^*) (2021年4月30日 9時) (
レス) id: 8e3cf6a3ac (このIDを非表示/違反報告)
嫁子ちゃん。(aug)(プロフ) - マリンさん» 本当ですか？！嬉しい‥( ｡ﾟДﾟ｡)私も書きながら悶絶しております‥wちびマルコ。マリンさまの為に書きますよ！アカウント変わりましたが続編作りましたのでまた絡みに来てください！ (2021年4月12日 13時) (レス) id: b51500dff7 (このIDを非表示/違反報告)
嫁子ちゃん。(aug)(プロフ) - 蒼鳥さん» 毎回だなんて‥泣ける嬉しい(ToT)ありがとうございます‥！アカウント変わりましたが続編‥書きました！是非ともまた感想教えてください( o´ｪ｀o) (2021年4月12日 13時) (レス) id: b51500dff7 (このIDを非表示/違反報告)
嫁子ちゃん。(aug)(プロフ) - 名無しさん» ありがとうございます！楽しみにしてもらえて光栄です‥！続編、アカウント変わりましたが作りました。良かったら遊びに来てくださいね(^-^)/ (2021年4月12日 13時) (レス) id: b51500dff7 (このIDを非表示/違反報告)
マリン - 二人がくっついて叫んでました(笑)ちびマルコ….！みたいです！ (2021年4月11日 19時) (レス) id: 6f6628a406 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：嫁子ちゃん。 x他1人 | 作者ホームページ：https://Twitter.com/yomeko_zzz
作成日時：2021年3月24日 17時
