2騒がしい日々 ページ2
『皆おつかれーーー！あと一踏ん張り頑張ろう！』
その声に一瞬にして目尻が下がりニマニマしだす、屈強な男たち。その中でも一際甘い声で寄ってきた先程のマルコより大きな男。目の横の傷と大きなリーゼントがトレードマークの、この戦闘員兼調理団の四番隊の隊長を任されているサッチ。
「A〜〜！待ってたぜ俺の天使！」
『ちょっとサッチまでひっつかないで！あっち行って！！』
私もう大人なんだよ？！マルコもサッチも！とプンプン文句を言いながら山のようなジャガイモを剥いてゆく。その隣にはフライ返しで思い切り叩かれ真っ赤になった頬を押さえるサッチ。
「うぅ、‥反抗期のAも良い‥！！嬉しい成長だな？！なんだって来い兄ちゃんが受け止めてやるぅぅぅうう！！マルコォォAが反抗期だ！！赤飯だぜマルコーーーー！」
首の黄色いスカーフを噛みながらうぐうぐと泣いているフランスパンの大男。
「隊長、いい歳したオッサンが見苦しいっス‥」
「Aを見てくださいよ、あの汚物を見るような目」
アハハ、と笑いを向けるクルーたち。そんな感じでこのA、とてつもなく可愛がられている存在なのだ。少し嫌がらせでもしてみろ、現に今まで何人のクルーやナース達が海の藻屑となってきたか‥
それはまた別に詳しく話そう‥。
そんなこんなで怒涛の３時間が過ぎた。全ての料理が出来上がり、甲板へとどんどん運び出されてくる。Aも必死になって男たちにまみれながら大量の料理を運ぶのだった。
そこへ遥か頭上の見張り台から鐘と大声が響き渡る。
「船だ！エースのストライカーがもうすぐ来るぞー！」
その声に賑やかな甲板がワッと沸いて船が揺れた。この瞬間が堪らなく好きだったりする。任務がどうだったであれ皆が無事ならそれでいい。全員がそんな思いで手すりから身を乗りだし出迎えるのだった。
『エーーースーーー！！！』
真っ暗な海面の先に何よりも眩しい暖かい炎。炎で操るストライカー独特の音が響き、こちらに真っ直ぐ向かってくる。
亜麻色の少し癖のある長い髪に160センチと小柄で細身、真っ白な肌にスラッとした手足。くっきりした二重まぶたに影が落ちる程長いまつげ。まんまるな愛らしいルビー色の瞳。海賊女帝をも凌ぐ程の整った顔立ちだが、今は年相応に見える。その炎に負けない程の眩しい笑顔でAはエースの名を何度も叫んだ。
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嫁子ちゃん。(プロフ) - 読者の皆様！こんにちは(^^)新しいアカウントになりました！末っ子ちゃん更新してますので、私に飛んで楽しんで戴けたら幸いです‥(*^^*) (2021年4月30日 9時) (
レス) id: 8e3cf6a3ac (このIDを非表示/違反報告)
嫁子ちゃん。(aug)(プロフ) - マリンさん» 本当ですか？！嬉しい‥( ｡ﾟДﾟ｡)私も書きながら悶絶しております‥wちびマルコ。マリンさまの為に書きますよ！アカウント変わりましたが続編作りましたのでまた絡みに来てください！ (2021年4月12日 13時) (レス) id: b51500dff7 (このIDを非表示/違反報告)
嫁子ちゃん。(aug)(プロフ) - 蒼鳥さん» 毎回だなんて‥泣ける嬉しい(ToT)ありがとうございます‥！アカウント変わりましたが続編‥書きました！是非ともまた感想教えてください( o´ｪ｀o) (2021年4月12日 13時) (レス) id: b51500dff7 (このIDを非表示/違反報告)
嫁子ちゃん。(aug)(プロフ) - 名無しさん» ありがとうございます！楽しみにしてもらえて光栄です‥！続編、アカウント変わりましたが作りました。良かったら遊びに来てくださいね(^-^)/ (2021年4月12日 13時) (レス) id: b51500dff7 (このIDを非表示/違反報告)
マリン - 二人がくっついて叫んでました(笑)ちびマルコ….！みたいです！ (2021年4月11日 19時) (レス) id: 6f6628a406 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：嫁子ちゃん。 x他1人 | 作者ホームページ：https://Twitter.com/yomeko_zzz
作成日時：2021年3月24日 17時
