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story.77 ページ29






そんなの聞いてない。


いや、リビングも邪魔になるだろうなとは思ってたけど。

まさか部屋まで準備されてたわけ?この短期間で。



「あれだよあれ。96ちゃん家の物置になりかけてた場所」


「何で知ってるん!」


「片付いてたし。今日開いてたじゃん」


「開いてた」



仲いいなぁ。

毎度のことながら思う。


猫さんが一緒にいる人は皆楽しそう。

現に私も楽しい。


いつの間にか自然な笑顔でいられるし

周りの笑顔にも嬉しく感じる。


この2人もなんだかんだわちゃわちゃ言いながら楽しそう。



「だから、場所のこととか考えんくていいよ」



小さく頷いた。


少し違和感があるんだ。


だって、何でここまで…。

歌で救われたって言ったって、ここまでする必要ないじゃない。


少し俯いていたら顔を覗かれる。

何でもないと笑えば、今回はそうかいと戻って行ってくれた。


きっと、このまま上手になれる。

顔に出ないようになれる。


じゃないと、これから何があっても全部ばれる。



「さ、始めるかー」



一番汚した人が最初にそう切り出す。


それに乗って天月さんと私も気合を入れる。


用意されている段ボールも準備して

これと言って自分用の荷物はないから詰めていく。


私の荷物は、活動のためのものがほとんど。

昨日片付けたのもそうだし。


楽譜にマイクにPC、スタンド、カメラにピアノ。



「あ、ギターもある。これバイオリン?!

え、お嬢様やん。お金持ちやん」


「全部趣味だし、中古とかですよ」



そんな楽器たち。

全部、持っていく気はなかったんだけど。





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れいら(プロフ) - 青黒狐さん» 返信に1年もかかり申し訳ありませんでした。コメント、ありがとうございます。この作品が、青黒狐様にとって素敵な作品になれたなら、とても嬉しいです! (2021年1月9日 13時) (レス) id: 7ef5ab0f96 (このIDを非表示/違反報告)
れいら(プロフ) - ゆうさん» 返信に1年もかかり申し訳ありませんでした。コメント、ありがとうございます! (2021年1月9日 13時) (レス) id: 7ef5ab0f96 (このIDを非表示/違反報告)
青黒狐(プロフ) - あなたの文章に惹きつけられました。読めて良かった。本当にありがとう。 (2020年3月28日 1時) (レス) id: 9d8461f712 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - すごく面白かったです!(今更) (2020年1月5日 18時) (レス) id: c9130f71a4 (このIDを非表示/違反報告)
Luna(プロフ) - お聖さん» コメントありがとうございます!返信遅くなり申し訳ありません。たくさんの褒め言葉、とても嬉しいです!これからもよろしくお願いします! (2019年8月17日 8時) (レス) id: 72cfa00c25 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Luna x他1人 | 作成日時:2019年3月28日 16時

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