story.76 ページ28
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「え、広くない?」
部屋に入れてからの第一声はこれ。
凄いなんて言いながら漁り始めた。
がさごそと中を見られる。
…待って。
荷造りに来て、荒らされてるんだけど。
「あ、これいつものマイク?あ、パソコン3台!
待って、JKなのに金持ち感!これ高いやん!」
テンションよ。
キャーキャー言いながら色々引っ張り出す猫さん。
あ、昨日片付けたところが元通りに…。
あ、楽譜が散乱して…。
「96ちゃんちょっと。何しに来たのよ」
大変だなぁと思っていたら天月さんがツッコんでくれた。
なんで散らかしてんだと
楽譜の山から猫さんを引っぺがしてくれる。
「くもんちゃんピアノ弾けるん?」
「弾けるっていうか、弾くだけ。独学ですし」
そう言って小さなオルガンをなぞる。
持っていく気はない。
邪魔になるだけだろうし。
持っていく手配もしてないし。
人の家にそんなものまで持ち込めない。
「これどうやって持ってく?」
「え」
「え?持ってくでしょ?」
聞きたいしなんて付け加えて
オルガンの大きさなんかを見てる。
天月さんも、車持ってる人に頼もうかなんて言ってる。
「いや、場所とりますし」
「ん?でも部屋に置くでしょ」
「部屋?」
「そう。くもんちゃんの部屋」
そんなものが用意されていると。
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れいら(プロフ) - 青黒狐さん» 返信に1年もかかり申し訳ありませんでした。コメント、ありがとうございます。この作品が、青黒狐様にとって素敵な作品になれたなら、とても嬉しいです! (2021年1月9日 13時) (レス) id: 7ef5ab0f96 (このIDを非表示/違反報告)
れいら(プロフ) - ゆうさん» 返信に1年もかかり申し訳ありませんでした。コメント、ありがとうございます! (2021年1月9日 13時) (レス) id: 7ef5ab0f96 (このIDを非表示/違反報告)
青黒狐(プロフ) - あなたの文章に惹きつけられました。読めて良かった。本当にありがとう。 (2020年3月28日 1時) (レス) id: 9d8461f712 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - すごく面白かったです!(今更) (2020年1月5日 18時) (レス) id: c9130f71a4 (このIDを非表示/違反報告)
Luna(プロフ) - お聖さん» コメントありがとうございます!返信遅くなり申し訳ありません。たくさんの褒め言葉、とても嬉しいです!これからもよろしくお願いします! (2019年8月17日 8時) (レス) id: 72cfa00c25 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Luna x他1人 | 作成日時:2019年3月28日 16時