検索窓
今日:5 hit、昨日:0 hit、合計:50,767 hit

story.76 ページ28






「え、広くない?」



部屋に入れてからの第一声はこれ。


凄いなんて言いながら漁り始めた。

がさごそと中を見られる。


…待って。

荷造りに来て、荒らされてるんだけど。



「あ、これいつものマイク?あ、パソコン3台!

待って、JKなのに金持ち感!これ高いやん!」



テンションよ。

キャーキャー言いながら色々引っ張り出す猫さん。


あ、昨日片付けたところが元通りに…。

あ、楽譜が散乱して…。



「96ちゃんちょっと。何しに来たのよ」



大変だなぁと思っていたら天月さんがツッコんでくれた。


なんで散らかしてんだと

楽譜の山から猫さんを引っぺがしてくれる。



「くもんちゃんピアノ弾けるん?」


「弾けるっていうか、弾くだけ。独学ですし」



そう言って小さなオルガンをなぞる。


持っていく気はない。

邪魔になるだけだろうし。

持っていく手配もしてないし。


人の家にそんなものまで持ち込めない。



「これどうやって持ってく?」


「え」


「え?持ってくでしょ?」



聞きたいしなんて付け加えて

オルガンの大きさなんかを見てる。


天月さんも、車持ってる人に頼もうかなんて言ってる。



「いや、場所とりますし」


「ん?でも部屋に置くでしょ」


「部屋?」


「そう。くもんちゃんの部屋」



そんなものが用意されていると。




story.77→←story.75



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (62 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
152人がお気に入り
設定タグ:歌い手 , 苦しい
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

れいら(プロフ) - 青黒狐さん» 返信に1年もかかり申し訳ありませんでした。コメント、ありがとうございます。この作品が、青黒狐様にとって素敵な作品になれたなら、とても嬉しいです! (2021年1月9日 13時) (レス) id: 7ef5ab0f96 (このIDを非表示/違反報告)
れいら(プロフ) - ゆうさん» 返信に1年もかかり申し訳ありませんでした。コメント、ありがとうございます! (2021年1月9日 13時) (レス) id: 7ef5ab0f96 (このIDを非表示/違反報告)
青黒狐(プロフ) - あなたの文章に惹きつけられました。読めて良かった。本当にありがとう。 (2020年3月28日 1時) (レス) id: 9d8461f712 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - すごく面白かったです!(今更) (2020年1月5日 18時) (レス) id: c9130f71a4 (このIDを非表示/違反報告)
Luna(プロフ) - お聖さん» コメントありがとうございます!返信遅くなり申し訳ありません。たくさんの褒め言葉、とても嬉しいです!これからもよろしくお願いします! (2019年8月17日 8時) (レス) id: 72cfa00c25 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Luna x他1人 | 作成日時:2019年3月28日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。