SONG 2 [歌い手]

story.71 ページ23

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あそこで本当にちゃんと寝れたのは本当に凄いと思う。


ゆっくり目覚ましが鳴ったのと同時に起きる。


珍しくボーっとする頭を起こしてゆっくり立ち上がる。

準備をして、時間が余ることに気が付く。


仕方ないからPCを開く。

どうしようもないくらいの数の通知に

もう一度PCを閉じたくなるのを我慢する。



『蜘蛛音さん寝た？」


『蜘蛛音さん今から遊び行こう！』


『まふまふセクハラ』


『はい、まふちゃんアウト―！』


『なんで！！』



人のTwitterで何遊んでんだこの人達。


…これ荒れないわけない。

酔ってたのか。


フォロー数を見れば大分の数になってて

ニコニコのランニングに乗ってる曲もある。


そしてついでに増えてるアンチ。


数々の何の根拠もない悪口に苦笑。

それに反応しているもともとの私のリスナーはいない。


そこになんとなく安心と嬉しさを覚えながら

返事をどんなふうにした方がいいのか考える。


きっと無視したらもっと荒れるのは目に見えてる。


とりあえず半分嘘、半分真実の寝てたことを書いて

LINEは次に会ったときに交換しようと伝える。


すぐに返事が来る。

しかも本人からじゃなくいろんな人達から。


その中には、アンチも心配のコメントもそれぞれ。


まだ少し時間はあるけど閉じる。


アンチの数に比例して

自分の気持ちが少し落ちる。


朝からやめよう。


今日は猫さんが来る。




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